03年01月24日(金)
 浅草にて、授賞式で上京した旧友、団子・煎餅屋の女経営者、その息子のヒップホップシンガー、浅草に呪われた悪魔大根、どぶろく商人の息子等と酒を飲んだ。
 観音様の裏手にある店は、モノがごちゃごちゃに積んである汚い店で婆さんが一人で切り盛りしてる。
 基本的にカウンター席だけなのだが何故か、無理矢理こしらえた、さらし者席のような2畳くらいのあがりかまち席がございまして、そこに座ったが、全員は座れず一人は通路に椅子を出して座った。
 その前に何軒かハシゴしておりまして、僕が昔行ったことのある、戦争でホモになってしまった、おじいさんの集う店に行こうということになり、そこに向かいました。昔、そこに行った時は、死にかけたおじいさんが鳥カゴを持ってウロウロしてまして、僕が春日八郎のあんときゃどしゃ降りを歌うと、若者がこのような歌を歌って素晴らしいと店は盛り上がり(皆おじいさんのホモ)鳥カゴを持ったおじいさんが隣に座りお酌してくれたりしてくれました。鳥カゴのおじいさんはその店の主人で、暫くすると、「もう眠くなっちゃったは」といって、店の奥のアコーディオンカーテンを開けてその中に入っていきました、そこには、洗濯物が沢山干してありました。
 で、その店に行こうとしたのですが、店のあった場所は違う店になってまして、その店もやばそうだったのですが、浅草在住の方に電話して「あの店どうした?」聞くと。もうおじいさんは亡くなられてしまったそうで、なんだか悲しい気分になりつつ、途中豆かんを食って、さらしもの席のある店に行ったのです。
 煎餅屋の女経営者の息子のヒップホップシンガーがやってくると、馬鹿共はここぞとばかりにラップ、リリックっつうの? を机をたたきながらやりだして、
悪魔大根なんかは「箸はし箸はし俺の箸、恥も外聞もありゃしねえ・走って転んで。俺箸、脳天刺さって死んじゃいました〜」とか「ちゅうちゅう俺の酎ハイ・緑茶割り、お前の酎ハイメロン割り ちゅうこたあ俺達チェッコリー!」とか「私のモットーはお客様の喜ばれる事を第一に考えております」とかまるで解らないリリック合戦が始まり、彼もあきれ気味。
 食うモノはホルモンだらけで、飲み物は酎ハイだらけのその店は、暫くすると、女装したおじさんがやってきて普通に飲んでたり、拳銃持ってそうなおやじがいたり、便所の水は流れっぱなしになり、飯を作ってた婆さんは何故かカウンターで飲みだしてたりと店の中はソドムの市みたいな有り様になってました。
 帰り際、女装したおじさんと握手したら、手がとても柔らかかった。
 

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雑記書手紹介

戌井昭人
東京生まれ(調布育ち)
鉄割の台本を書くの担当。あと変な動きとか考えるのも担当。
最近声がガラガラになってきている。だいたい変なおっさんの役担当。
趣味は歩くこと

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