03年01月27日(月)
スーパー8を観た。スーパーで働く8人の映画ではないです。エミールクストリッチァのバンドのライブの映画なんです。クストリッツァかクストリチァ(←の名前書きにくい)といえば、素晴らしき映画監督でして、この人の映画大好きなのですが、なぜ好きなのかと申せば、話も映像も整理整頓が全く出来ないような、ごちゃごちゃ感が最高でありまして。アリゾナドリームはなんだか整理しようと頑張ってる感があったのですが。「ジプシーの時」なんて映画は、悲しくて楽しくて怖くて面白くて、それで、このスーパー8も大変ゴチャゴチャしておりまして、不意打ちにジョーストラマーが出てきたりして泣きました。本当ジョーストラマーって映画に不意打ちに出てきたりして、カウリスマキの「コントラクトキラー」なんかにもいきなり出てきて歌ってたりして、今後いきなり出てくることは無いのかと思うと悲しくなってしまいました。
 予告で「さすらいのカウボーイ」という、ピーターフォンダ監督で1971年に作ったが、不評で幻の映画になってた、という70年代によくありがちな映画予告をやっておりまして、70年辺りの、お蔵入りになった映画は全部デニスホッパーの仕業と思えて仕方ないのですが、この予告が素晴らしかった、ウォーレンオーツとピーターフフォンダがカウボーイで、ウォーレンオーツっていったら「ガルシアの首」とか「断絶」とか、大変素敵な役者で、彼が出てるだけで嬉しいのです。そして映像はなんだか不思議な青色で、現在日本の偉大な監督とされてる、なんたらブルーなんてのはお話にならない青色で、なんだかキラキラ光ってるんです。それで私、予告編で感動して涙が流れてしまったのは2回目なのですが、本当ぽろぽろと涙が、1回目はもう10年くらい前、ベットミドラーがインマイライフを歌ってた映画で「フォーエバーフレンド」だっけ?と思うのですが、彼女が歌ってるシーンを観て涙がぼろぼろ。それで本編を観に行ったのですが、全く感動しませんで、しつこくお涙頂戴話に嫌気が差した。しかし「さすらいのカウボーイ」はそんな事無いでしょう、なんってたってウォーレンオーツですから。
 ちなみに予告で、なんたらブルーの日本の偉大な監督のもやってたけれど、その勝手に盛り上げられた芸術至上主義っぷりに死ぬかと思った。
 でこれやってる映画全部去年の話みたいですが、遅れて上映してくださる大変有り難い映画館がございまして。そこでの話です。鉄割のお手伝いもしてくださってる方が、小さな窓口で切符を売ってくれます。

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雑記書手紹介

戌井昭人
東京生まれ(調布育ち)
鉄割の台本を書くの担当。あと変な動きとか考えるのも担当。
最近声がガラガラになってきている。だいたい変なおっさんの役担当。
趣味は歩くこと

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