11年01月02日(日)
皆々様、昨年は大変お世話になり、ありがとうございました。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

鰊の昆布巻きは御節料理に入っていますか。うちには入っています。鰊は大変美味しい魚で好きなのですが、昔、御節じゃない時に、中身は鰊が当然と思って食べた昆布巻きの中身が違うサカナであって、とても衝撃を受けてから、昆布巻き自体がなんだか嫌いになっていたのです。嫌いというか、昆布巻きに大変警戒していました。しかし、鰊なら好きだし、最初から鰊じゃないならそう思って食べれば大丈夫なのであり、今年は積極的に鰊の昆布巻きを食べることにしました。鰊の昆布巻きは大変に濃厚なものであり、あれ1切れでご飯1膳は行けてしまうのが1つ難点です。美味しいのでもう1切れ食べたいところだけれどもご飯をもう一膳食べる程の腹具合ではないのです。鰊の昆布巻きとご飯はとてもよいので、1切れで満足する方法を模索しております。

昨年に引き続き、今年も浅草寺に初詣。
昨年に引き続き、悪いおみくじを引きました。
いや、昨年よりだいぶ悪い内容でありました。
浅草寺は、全く容赦ないおみくじで有名で、過去にはそれにまつわる事件もございましたが、それでもやはり引いてしまい、そしてやはり最悪のおみくじでございました。
不思議なことに、大吉が続いた頃もあったのです。
その頃がとびきり良かったわけではなかったですが、確かに今よりも年齢が若い分くらいは幸せだったのかもしれません。
しかし今は凶です。年々凶の度合いが悪くなります。
八方塞で、何の希望も無いところに、更にそれを上塗りされた形でございます。全くそのように言い渡されたのです。今より更に悪くなるのだろうか。全てがダメなのだそうです。ひとりぼっちで何の助けもなく、大切なものを失い、何をどうやってもダメなのだと書いてあるのです。どうしようにも、どうしようもないと書いてあるのです。なので、開き直るしかないのです。忍耐というか、何があっても黙って生きるしか他に道はないのです。死ぬことは、死ぬ程にめんどくさいことだと思っていますので、どうも私は我慢してでもまだ生きたいと思っているようです。この年まで生きてきましたので、そのようなことが我人生なのであると薄々感ずいてはいたのですけど、おみくじに言われるとなるとよっぽどなのです。ここは一つ、おみくじではなく、自分の行いによって不幸になりたいと思う次第であります。どうせ不幸になるならば、自分の行いによってなりたいです。それによっては幸福になるかもしれないと思うからです。
全く冗談じゃないような酷いことを言われる為に100円払うことももうよしたほうがいいんじゃないかと思います。私がどんな気分で毎日過ごしているか誰にもわかるまい。当たり前だよそんなことは。
簡単に言うと、新年早々、おみくじごときでこんなに落胆し、その後憤慨する程に、日々どうしようもない気分なんです。こんなの読まされている方にはご迷惑おかけして申し訳ございませんけれども。読んで下さったならどうもありがとうございます。信心深い人であると勘違いしてくださったならば更にありがとうございます。

心底根暗なもので、面白いことの1つもいえなくて申し訳ないのですが、深沢七郎先生が「つまらないこと」や「ひとりぼっち」を私の中で再び光り輝かせてくれましたので、少しはマシな気分で今年は過ごせそうです。

多分私は、あんなおみくじに書いてある風なことなんかよりよっぽど幸せに今年を過ごすことになるのです。なので、私の内容を言い当てたおみくじはハズレなのです。
11年01月22日(土)
私は子供の頃からたまごが大好きで、今になって言えば、たまごにまつわること全般が大好きなまますくすくと育ち、今に至っているのです。子供の頃からたまごを食べることにも大変重きを置いていて、昔はとにかくたまごを沢山食べたいと思っていたようです。で、それを察知したのか、母親は昔から私にこう言って聞かせていたのです「たまごは1日1個しか食べてはいけない」と。なので、私の関心は「今日たまごを何個食べたのか」というところにあり、よく言った記憶のある言葉としては「今日は朝にたまごを食べたけど、これも食べたいけれども食べてもよいか?」というようなことです。その頃は1つしか食べてはいけないと思いながらもだいたいオーバーしていたのであり、だんだんと減っていったのです。その甲斐があってか、きちんと教育された私は現在は「たまごは1日1個しか食べてはいけない」と思って生きております。なのですが、もう大人なので、1日に1個以上食べても別にいいのだということもわかっています。あとは気分と状況の兼ね合いで、1つも食べない日もあるし、1つ食べる日もあるし、たまにはいくつか食べたりするのです。基本的には、たまごがたまごとわかる形で食べ物に現れているものに関しては1日1つまでしか食べないぞと思っています。しかし例えば、オムレツや、タマゴサラダや、パン・ケーキ類や、プリン茶碗蒸しやら、ひき肉のつなぎやなんかになってしまっていたら、それは何個と数えることが難しいので概算になってしまうのです。そして「どうせ概算なのだから」と何かいいわけのようなことになり、オムレツなんかはどんなに大きくても「たまご1つ食べた」という気分で大変いいものです。私とたまごはそのような具合なので、例えば目玉焼きでたまごが二つのやつなんかを外で食べるようなことになると私もう「二つ!!」「たまご二つか!!」と、嬉しいような、悪いことをするような気持ちでとても興奮するのです。勿論食べるのです「ああ仕方ない仕方ないだって二つ出てきたのだから」と嬉しいのです。でもやはりそれは毎日はしない方がいいとは思っているのです。
先日、立ち食いそばで温泉たまごが乗っているものを注文したのですが、出てきたそれはどう見ても生卵だったのであります。私はたまごの中でも温泉たまごは大好きな部類なので、お店の人が間違えたのではないだろうかと「これは温泉たまごですか」と聞いたら「ソウデス、オンタマですなぁ大丈夫オンタマ」とそれを出してくれたおっさんに言われました。私は「そうなのか!」と思いびっくりしつつ「こんな温泉たまごがあるなんて私は知らなかったなぁ」とも思いながら「そうですか」と言いました。正直なところ「これじゃ生卵と変わらんではないか・・・」と、がっかりしていたので、「そうですか」と、がっかりしたような風に言ったのかもしれません。生だろうと温泉だろうとたまごはたまごだと思い、立ち食いを始めたところ、後ろから声が聞こえてきたのです。どうも、私とおっさんのやり取りを見ていた皿洗いの親分格のおばちゃんが、そのおっさんと何かオンタマと、オンタマが入っている釜について会話していたのです。全部は聞こえないれども「あ、きっとあれは私のことだ」と思い、おっさんは一生懸命に「オンタマの釜からオンタマを取ったのであれはオンタマである」と、何か変な言葉で説明している。それを聞き「ああどうせオンタマが食えないのが同じであるならば、余計なこと言わなきゃよかったな」と、おっさんになんだか申し訳ないような気持ちになったのであります。そのおっさんは、訛りなのか何なのか、とにかく足りない感が出ていて、たいそう可愛かったのであります。つまらん私の食い意地と出来の悪いオンタマの釜のせいであのおっさんがクビにならないといいなと思いながら、ほとんど生のオンタマをそばにうずめて温めてみたりしたのです。しかし、オンタマの釜の出来具合が悪いのであればそれは問題なので、おばさんの方は、それはそれで会社に報告せねばなるまいというようなことを言っていたのでした。それは確かにそうであるし、おばさんはおっさんを責めているのではないようではあったのです。なのですが、おっさんがビビッてしまっているので、どうしてもおっさん意固地に自己弁護にはげんでいて、それもまたどうしようもないので可愛かったのであります。おばさんの調子だと、たいして問題なさそうなのでおっさんもう引き下がればよいのにな、全く話噛み合ってないなと思い、申し訳ない気持ちも薄れ、しかしこれ、白身は透明だし、黄身も見事に液体のまんまだし、やっぱオンタマじゃないよなと思いながら蕎麦を食べていたのです。すると突然蕎麦のどんぶりの横に普通のオンタマが入ったお椀がすっと現れたのであります。「え!!!何だ???」と思って振り返ると、きっとさっきの声の主である皿洗いの親分格のおばちゃんらしき人が「オンタマ、これ、オンタマだから、食べて、さっきの失敗だったみたいだから、これ、たべて、オンタマね、ね。」と、こちらがびっくりしている間にオンタマが入ったお椀を置いて行ってしまったのです。うへ~!「あ、どうもすいませんです」とか言いながらも頭の中ではもう「たまご2個!!!」なのです。ここで「いや、たまごは1日1個なんで要らないです」なんて言ってはならないのです。いやぁたまご2個かぁ。今日は、ちょっと何かたまごが入っていたものを食べたから2個以上だな。たまにはいいんだな。と、思いながらそのお椀から蕎麦のどんぶりにちゃんとしたオンタマを入れたのです。うーんたまご2個だよ凄いな。1つの蕎麦にたまご2個ですよ。まさか自分がこんなことになるとは思いもよらなかったのです。たまごを沢山食べる場合は、ちょっとした心の準備をしているものですが、突然降って沸いてくることもあるのです。ああ思い出しても興奮する。これから鳥のたまご図鑑を見て気持ちを落ち着けます。
あ、だけど、あんまり興味がないたまごも間違いなく存在していて、それはおでんのたまごとか、うずらの卵とかです。嫌いじゃないのですけど、明確に数を示し、スペシャル感があったりすると一気に気分が引きます。これまた説明すると長くなるので今日はお終い。
今日のお昼は釜たまうどんを食べたいと考えている。

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雑記書手紹介

松島
横浜生まれ横浜育ち
鉄割の制作担当。食べたり飲んだり旅行したりしている。
ふと目を離すと何か食べている。

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