03年04月01日(火)
03年04月02日(水)
知人の父親が植物人間になった。
と、今度はその人自身が癌宣告を受けた。
と、告白された。
03年04月03日(木)
渋谷の向こうの坂に、桜トンネルがある。
03年04月04日(金)
経営戦略会議に出席。
CEO決定に時間を割いた。

芋焼酎で泥になって帰ったら帰ったで、営業活動。
根っからの働き者とか嫌な感じ。
03年04月05日(土)
ホームで惨敗。
四国合宿の成果とはとても思えない。
敢えてあげれば、背負うものの差か。
03年04月06日(日)
煮込みたくなって、ホワイトクリイムシチューを作ったら、何故かブラウンクリイムシチューになってて、鶏と玉葱は焦がしてはならぬものと発見。
03年04月07日(月)
ソフトアイスを片手に、桜を眺めつつ、ブラブラしつつ日が暮れる。
03年04月08日(火)
よーく考えよう〜 お金はだいじだよ〜 う〜う、う〜うううう〜♪
03年04月09日(水)
銅像倒れたよ。中途半端に。
03年04月10日(木)
「ロード・オブ・ザ・リング」をテレビで観た。
主人公がアイマールに見えて、原田真二に見えてしょうがなかった。
どっぷりドラクエしたくなった。
斬られるより矢に射されるほうが嫌だと分かった。
たぶんに。
03年04月11日(金)
毎日が無戦飲食。
03年04月12日(土)
携帯電話についてあれこれ論じてみたり、みなかったり、見られたり、撮られたり。
03年04月13日(日)
姪っ子が入院したので、見舞いに行ったら、あまりに無防備に春眠していたので、とっとと引き上げかけたら、突然覚醒しだし、空腹を訴える視線を送ってきたので、シュークリームを山ほど頬張らせ、寝かしつけた。
03年04月14日(月)
植物人間の知人の父親が逝った。
翌日から知人は癌摘出手術で入院。
03年04月15日(火)
質・量とも適度な範囲で酒をしたためるも、終車を見あわせたため、オンフットで帰港を試みた。
海図はろくすっぽ見ず、三十有余年のカンを頼りに乗り出した航海だった。疑いしれない自信は、いくばくかの芋の焼酎で、疑いのウの字すら知らない過信に変っており、あるいは疑いの意味さえ知らない園児のごとき幼児化・少子化になっていたに違いない。世田谷という波は、右脳で時化、左脳で嵐。目的地に向かう航路は、必然的に目的地を離れる行為に等しく、または実行あるのみ。鼻高々の外国客船の如く到着も当然遅れた。足の覚束ない老婆の手を引いて案内するより遅れた。

酒ハ緩慢なる自殺と知るべし (小津安二郎)
03年04月16日(水)
どんないわくがあろうとも、「The BEATLES」を聴きながら運転するにはよい日和だった。
03年04月17日(木)
彼らにどんな自由が付与されてっか知らんけど、選挙カーとても邪魔。
03年04月18日(金)
居酒屋兆治」(山口瞳著)読んだ。
高倉健主演で映画化されたが、原作ではあんなに影を背負った男ではなく、もっとバタ臭く、気のいい市井の男でちょっと影ありな感じでして、しっぽり読むことが出来た。映画もも一度観たくなった。
03年04月19日(土)
アイドルCDをリュックに満載したメガネに偶然出会ったので、握手会に行くという彼を説得して、フリーマーケットに行った。頻尿の人達に、店番を任されたりなんだり、ビール浴びたりで、愉しんだ。資本金作りに今後参加しようと決めた。

メガネは握手以上のものを得たようだった。
03年04月20日(日)
何処にでも顔を出さないと気が済まないので、本会議に出席。
03年04月21日(月)
うたた寝の最中、文芸家であり、友人でもある大学生の子がやってきた。文京区のイケテル兄弟を伴って。金にまつわる話を中心に、今シーズンの鍋じまいと相成った。 
03年04月22日(火)
小野伸二が伸び悩んで見えるのは気のせいか。期待の高さか。
03年04月23日(水)
埼玉県は群馬寄りの深谷まで、渋沢栄一の生家を翁大先生なる作家チームを連れ、訪ねた。渋沢栄一の偉業はさておき、家は旧態然の豪邸で、金の深い力を思い知り、空が広く山の遠い田園風景に委ね倦んだ。
03年04月24日(木)
曜日を問わず、大工の振りして、棚の制作に勤しんだ。
03年04月25日(金)
 普段より幾分早く目覚めたので、竹炭でも磨こうと束子を取り出した時、百足は姿を見せた。
 体長は150mmを超え、自己主張しすぎなほど身を捩り、本人も知らないであろうほど、頭と尻の区別はなく、かといって、敵を弛緩に導く毒針をちらつかせ、攻撃的姿勢は崩さず、臨戦態勢。
 まず、世界の人民の紛争でも使われる平和的放水。しかし、意に介さず、「俺は、俺の踊りを踊ればいいんだよ」と言わんばかりの、ShakeHip。
 よって、国連の承諾なしに、化学兵器を利用し、殲滅。
 後味悪き戦いの始終。
03年04月26日(土)
我が家の便器も欧米化。
03年04月27日(日)
かつて英語にて「服泥棒」と言い放った男を成田へ連行。口直しに焼肉食った。
03年04月28日(月)
日頃のコリをほぐすため、小ぶりな押入れに頭を突っ込み、首を回転させていたら、天板が断然開いているの発見。誰の仕業か。
03年04月29日(火)
麗らかな陽気に誘われて、ゴキブリ登場。新聞紙が無いために、とりあえず透明なプラコップを被せ、対策を練った。結果、そのまま密閉し、ティシューを貼り巡らし、投棄。

結果はともかく、新聞紙などで小さな命を奪う罪悪感より、透明なカップの中、限界ある世界を不気味な音をたて、サーカスのバイク演目のように、半永久的に周回し続ける黄金色した油の生き物が傍に居続ける気分の悪さのほうが嫌だと、素直に思った。
03年04月30日(水)
訥々と家に戻ってみたら、「チーチ&チョン/スモーキング作戦」の英語版が惜しげもなく流れていた。

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雑記書手紹介

内倉憲二
東京生まれ(三多摩育ち)
鉄割の役者担当。もろもろな条件をこなしてくれる。
低音ボイスで、演目のストーリーテーラ的な役割をこなす。
血にまみれたり、目が見えなくなったり、
時代、役柄、関係なく縦横無尽、そして声がいい。

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