あと、やっぱりこの邦題は、あまり良くないね。驚異の発明家つったって、全体の8割以上は、金持ち相手のワイセツなカラクリ人形作りの手伝いや、俗物の書店主の徒弟としてコキ使われてるだけだし。原題は"A Case of Curiosity"で、Curiosityには「骨董品」という意味の他、「好奇心」とか「変な物・珍奇な物」という意味もあるらしい。物語の語り手に、このストーリーを語らせるきっかけとなる骨董品の形見函と、クロード・パージュを突き動かし続けた知的好奇心とがダブル・ミーニングになってるんだろう。もうちょっと何か良い塩梅の訳題がつけられなかったもんかしら。
登場人物の人格や生活環境などの背景を、綿密に設定する必要性を強調する一方、その場の思いつきみたいなイイ加減なアイディアもポンポン口にするガボ(マルケスのニックネームらしい)が面白い。自分の出したアイディアの内容について質問されて、平気で「さあな」とか答えて居直ってるし。
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■ガルシア=マルケス
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