ここのところエッセイ・マンガのほうでの活躍が目立つ須藤真澄の、王道回帰なファンタジー作品集『庭先案内』。これはとても良いマンガだった。と言うか、読んだタイミングが良かった。
アレやらコレやらで心が折れかかってたけど、ノスタルジアをテーマに、ユーモアをふんだんに散りばめたストーリーと、澄みわたるような描線のかわいさが、落ち込んだフリして不幸ぶってる自分を元気づけてくれました。記憶に焼きつけた思い出が、たとえそこに実在はしていなくても、いつもそばにいてくれるなら。
それにしても、7話め「It's A Small World」のトビラ絵はキュート過ぎて悶え死にそうだ。
お次はkiiiiiiiの出番。カウンターの上に乗って、中腰になった窮屈な姿勢で無理やりライブを繰り広げるkiiiiiiiの2人と、身を寄せ合って体育座りした窮屈な姿勢で見守る観客。ドラムなしでのライブとはいえ、DJ codomo改めPA codomoくんの流す音源に合わせてのパフォーマンスがあったりと、豊富な発想で単純なライブに終わらせないのが流石。"We Are The BAD"で、カウンターも砕けよとばかりに、えらい勢いで足を踏み鳴らすLakin'に感動した。
せっかくデジカメを持ってきてたのに、バッグに入れっぱなしで撮影ができなかったのがかえすがえすも残念。身を屈めたまま、わざわざ自分を苦しい状態に追い込んだ上で必死のライブを行う姿は、実際に観ないとあの面白さ、カッコよさは伝わらないと思う。
そして今度は戌井さんと清田くんfrom The Backdropsのアコースティック・ライブ。kiiiiiiiのライブ中に、「小学生の頃、注射を受ける前くらい緊張してる」と心細い事を言ってた戌井さんでしたが、本番になると清田くんの当意即妙なパーカッションとも相まって、カフェ・ムリウイの時と同様、素敵な演奏でありました。
途中、ムリウイを観たお客さんから「田宮二郎」コールが湧きあがる場面も。でも自分の周りだけでも、田宮二郎が誰のことなのか知らない人が意外に多くて驚いた。逆に田宮二郎を知らない人にとって、あの曲がどう受け止められてるのかは想像するしかないけど、たぶんまるで意味の分からないシュールの極地みたいに聴こえてるんだろうな。まあ、田宮二郎を知ってても充分すぎるほど意味不明でシュール極まりないけど。
それでも、新社会人になる人たち、就職活動を始めた人たちの初々しい会話を聞きながら、また学生やりてえなぁなどと30近くなって思ってるようじゃ、いつまで経ってもまともな大人にはなれそうにないな、オレ。でも、絶対に大学時代より今のほうが色んな事を学べると思う。
何にせよ彼・彼女らの将来に幸多かれ。
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