03年09月06日(土)
ブルックナ−交響曲第5番を人は中世的と呼んだ。対位法な多層性がその性格を示すのであろう。またカトリック的ともいう。敬虔な様式がバロックのカトリック教建築にみられるような華麗な偉大さを示すがゆえである。また信条告白の交響曲ともいう。
その多くのコラ−ルがそれを物語る。また悲劇的とも名付けられる。なにを隠そう僕が一番最初に聴いたブルックナ−の作品である。それもコンサ−トである。その演奏は世紀の名演といわれたものです。録音に失敗がありCDで聴くと残念ながらよくない。5番は特にブルックナ−の作品の中で難解といわれている。それは初めて聴いてわかるものではありません。
何かすごいものが終わったとしかわかりませんでした。今だったら大分楽しめるのに残念である。
第5番は理論的にも見事な構成を示しています。さすがウィ−ン大学で教鞭をとっていただけあります。このすごさは聴いてみないとわからないとおもいます。
03年09月24日(水)
この前友達にクラシックが好きだと言ったら「よくあんな暗い音楽が聞けるね」と言われてしまった。そういえば、ある評論家も交響曲で気楽に聞けるのはメンデルスゾ−ンの交響曲第3番「スコットランド」とドボルザ−クの交響曲第9番「新世界」だけだといったのを思い出した。
確かにあまりに陰鬱で我慢できないときはB’Zの明るい曲とかを聞いています。でもそれはそんなにクラシックが聞きたくないときであり、芸術の深奥に迫るときはやはり暗くなります。いや、暗いというか異世界に飛ばされるような感じです。そうでなければ物事を暗く考えがちだったというフルトヴェングラ−が指揮者の神様と呼ばれないと思います。

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雑記書手紹介

中島教知
神奈川県生まれ(育ちなし)
鉄割の弟。説明できる範囲とできない範囲の境目にいる。
青春時代というものがスッポリ抜けているので、現在無理矢理青春を謳歌させられている。
鉄割では、できそこない担当(悲しいかな最近できてきてる)

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