02年08月01日(木)
朝っぱらから、またやたらと歩いてだな。セントラル公園のお決まりの場所に行ってだな、コヒーを飲む。
もうお決まりの場所というのはな、オレの場所であって、オレの土地として考えていい、土地なんて金払わなくても、そこをオレの物と決めてしまえば、オレの土地なわけである、地球はいったい誰の物だ!
といったレベルで考える。空を見上げて、この大空は誰の物だと考える、宇宙的にちょっとロマン。乞食ってそう言うもんだろ。あオレは乞食でないがな、と言っても、こちらにいらしてるマトモな旅行者に比べれば乞食とかわらない、お決まりの場所で毎日寝転がってる旅行者なんて乞食で牛だ。まあそんな事を思いつつ、本日は美術でも鑑賞しにいこうと言う事でホイットニー美術館にいったのだな。公園の草を尻にツケながらね、そいでホッパーってデニスでない、絵をかく人のね、余りにも面白いから、1時間くらいぼけっと観てたよ、提灯の下ピエロが煙草吸ってるのとかね、美術鑑賞でよくある話ですが、絵葉書とかでしか見た事のないのが、実は大変でかくて、もっと細かかったり、あるところ粗かったりといったとこも観れて非常に感動したりして、普通の鑑賞をしてました。
以前、友人と軽井沢行ったら、へんてこなマンガ絵の美術館つれてかれたら、屁ばかりコイてた。彼に言わせるとその屁は大変臭かったらしい。あと、
SUSAN MEISELASッて言うの? この人の写真が凄く楽しかった、なんかビキニの女がポーズ作って立ってて、パンツから毛がはみ出てて、その横にマイクを持った男が女を指して何か行ってるの、それで、女の下に、男が数に群がって、女を見上げてる、なんなのだろ、昔のヌード劇場みたいの、また電飾がちゃちでよろしい。それと、牛島操君が好きなウィトキンの凄いでかい、デブの首無ししたいが座ってる写真、そこを通りかかり、それを見た老夫婦が腰を抜かしそうになってたのが印象的でした。そんなこんなで予定では、10分くらいで出る予定だった美術館に3時間くらい滞在してました。思った以上に疲れたので、ホテルに戻って、夜まで寝てしまいました。
02年08月02日(金)
今日は観光をしようと思い、公園には行かず、結局違う公園行っちゃったけれど、昨年のビルの崩壊現場に行って参りました、現在、グラウンドゼロとかいって、格好良い名前なのですが、ただのビル工事現場でした、しかしグラウンドゼロって名前は、なんか格好よすぎないか? ゼロなんて禅的発想でもってアメリカ人が、どうせなら「ゼロゼロガッビ〜ン!」とかにすれば良いのに、本当あんなデカイ物が崩れ去るなんて「がっび〜ん」意外の何ものでも無いでしょ。しかし崩れ去る時の恐怖を考えたら、尋常では無いよ、亡くなった消防士の方々とか御冥福を祈ります、跡地公園になるらしいけれど、消防署も作るべきだ。で自由の女神眺めながら、ベンチで昼寝。飛行機飛んでると、ちょっと恐怖。
 夜はこれまたニューヨークなのでお芝居を観ようと、「ブルーマン」ってのを観に行く、凄い面白かった、青塗の男3人が変な事してるお芝居、男等まったく喋らない、小さなケーキを食ってて、なぜか胃の辺に穴があって、そこからグチャグチャになったケーキが客席に向かって吹き出してくる、前方の客は、雨合羽支給されてるのね、これ、もンてぃパイソンの、食い過ぎて爆発する男を思い出した、凄まじく喰いまくってる男が爆発して、レストラン中に汚物やら喰ったものがぶちまけられるの。でブルーマン最後は会場にトイレットペーパーがブチまけられて、それを客がワンワと舞台に投げ込んだりして、僕も一緒になって、キャーキャー言いながら、トイレットペーパーを投げてました。全部、終わると、一人で観に来てキャーキャーやってた自分が少し恥ずかしくなりました、お芝居をみてあんな笑ったの始めてだし、何かを観賞しにいきあんなはしゃいだのも初めてでした。多分、僕が客として鉄割観に行ったら全く笑わないと思う。でも笑うか? どうだろう観た事ないから分からないですが、ブルーマンとは僕ら違うけれど、ブルーマントはミュージカルとかとは違う、エンターテーメントの完成形といった感じ、ミュージカルは犬の糞のごとくやってるけれど、一つも観る気がしませんが、ブルーマンは談志とかが誉めそうな、そう言う完成、多分、イリュージョンとかなんだとかいった。
 それで観終わって、外でたら、雷の土砂降りで、近くのボブホールマンの店行って、ビール飲んでました。その日はあんま面白く無いポエトリーリーディングをやってて、客は数人しかおらず、カウンターの中の姉ちゃんがあくびをして、僕に「ごめんね」とビールをくれました。ボブは僕の隣でどこかで買ってきたサラダを喰いながら、大袈裟に「ワンダフル! デリシャス」と言ってます。あんなに感動してサラダ喰ってる人間始めてみた、本当普通のサラダなんだけど。そんでカンターの端では、裸足のじいさんと若い女がいて、二人で便所に消えたなと思って数分したら、女が大笑いしながら出て来てカウンターに座っても笑いまくってました、つまり便所で糞煙草でも吸ってきたんだな、ずっと見てると笑いを堪えようとするんだけど、どうしても笑ってしまうみたいで、ああいう人間にはなりたく無いなあと思い、面白いからずっと見てました、ボブは「ああ、あいにーど、こひー!」とかいって、大袈裟に立ち上がり、サラダを片付けながら、物凄くでかいカップでコーヒーを飲んでました。
02年08月03日(土)
明日帰る。明日帰るから、何をしようと、焦っても仕方ない、しかしセントラル公園ともおわかれだという訳で、惜しむように公園にいくと、休日であって、沢山人がいる、路上でジャズが聞こえる、生演奏、そこからちょっと歩くと、70年ソウルミュージックが聞こえ、四方に置かれたスピーカーがあり、その周りをローラースケートで踊りながらグルグル回ってる、ファンキーな方々、ローラーブレードでなく4車輪のスケートってのが、時代に流されて無くて凄く良い、
また少し歩くと、ロック音楽、またあるくと太鼓がベンベン! 自分の好きな音楽のところに行けば良い、僕はローラースケートソウルが面白くて眺めてると、隣に凄く太った黒人の売人が来て「スモーク? スモーク?」と言ってる。それでお気に入りの場所に行くと、いつもより人が多かったが、他の場所よりは人は少なく、惜しむように読書したり、池ながめたり、空を眺めてた。夕方、買い物しようとカードを出したらカードが使えなくなってた、焦った、冷静に考えると、明日ホテルの払いがあり、カードが使えないと言う事は、払えないジャンか!と、また日本円を米ドルに両替え使用にも休日で銀行やってない、「あーやばい帰れない」と思い、帰れなかったら、また公園行けるともおもったが。ホテル安ホテルだから両替えもできないし日本円も駄目だと言う事で、焦って、フロントでどこか両替やってる所は無いか?と聞いたら、タイムズスクエアの何処そこに有ると言ったので、走って行ったら、言葉で説明されただけじゃ分からず、まして何言ってるの分からない外国語な故、もういちどもどって、聞いたら、地図だして丸つけてくれた、そこ行ったらやてった。両替えして、ホテルの払いとか計算したら、持ち金10ドルちょっとしか無くて、ああオレ金無いぞと身にしみて、ビール買ってポルノショップでエロ本を買った。なんかスコセッシ映画のダメ男みたいだな、と自分で思った。
02年08月04日(日)
気持ち押さえきれず、早起きして公園にいってしまう、コーヒーをジャリ銭掻き集めて買い、草の生い茂る中から小さなネズミが出てきて、それを眺めてる、ネズミ走るというよりも、ジャンプして走ってる。ああこれから14時間も飛行機嫌だな。
02年08月05日(月)
ああ、狭い狭い、エコノミー階級、奴隷船。ビジネスクラス通り、狭い方へ、腹たつから、いいクラス後ろにすればいいのに、あれ本当むかつく、ずどーんと足延ばしやがってエコノミー暴動でも起きたら、皆前になだれ込んで大変な騒ぎになるだろろう。で狭い狭い半日以上収まってなくてはならないその席に座る。
 そんな狭い空間で私は薄っぺらい本をひろげて読んだのであります、ガルシア・マルケスの「予告された殺人の記録」で、これ昔っから持ってたんだけど読んで無かったんで、こんなときに読もうと持ってきたのです。「百年の孤独」というのは途中まで読んでたのですが、ある日、部屋にやってきた不義理な泥棒に持っていかれました。それで「予告された殺人の記録」凄かった、糞ユーモアとはこれだ、死際のユーモアというか、全ては死際に飛び出した腸の泥をはらうがごとく、死ぬ前に「オレは殺されたんだ!」って叫んで、まだ殺されて無いじゃないよ。で、勝手な解釈、この本、生と死のはざまに有る、人間の生きるっていう滑稽さ、生きてるのって素晴らしい! でも死んじゃう、それで、死ぬ事が全てを解決できるなんて全く無いが、それでも解決できないという事は答えが無いわけで、生きてるって事、実は意味無くて、そんで死んじゃって、何やってんだ生命! なんかわけわからないが、そう言う事、読んでる間、町の情景やアーモンドの木とか素晴らしい描写に、豚切りナイフとか泥とか犬とか明礬で陰部を洗えとか、ライクアバージン失敗で、もう、面白かった。読んでる間、奴隷気分を忘れさせてくれた。とにかく最後の4行、頭が破裂しそうになって鳥肌たった。映画はアイスエイジ、つまらなかった。あまりに面白かったんで気分よくなり、ワインをもらって、もう一度初めから読みました。でも3ページくらい読んだら、寝てしまいました。
02年08月06日(火)
友達に、例えば何か物を差し上げたい思う事がある。
最初はまあ適当に見繕って、なんでもいいや、と思うけれど、どうせなら、気にってくれるものを、でもそれだけじゃなんだから、印象に残るもの、それで笑えるもの、で、この笑えるものだけを考えると、結局はどうでも良いものになってしまう場合が多い、秘宝館のオナニーマシンだとか、下らないTシャツ(熊が出るぞ!)とになってしまう。笑えて、それでもって格好良いもの、そんなTシャツを、牛島に見繕って、差し上げた。もらった牛島君も喜んでくれたが、上げた僕も大変満足した。なんだか気分が良かった。渡部には煙草を適当に上げた。
02年08月07日(水)
沼津にいって、アルバイト作業をした、流作業、クーラーも無い倉庫で、僕はこのような作業をする時、ブコウスキーは流作業をばかりやってたんだとか、気分はメキシコ人(細かい事気にしない)と行った体勢で挑む事にしてる。しかし一緒に作業を行った、沼津在住のサーファーの女の娘は、具合が悪くなって点滴まで受けるはめになる程過酷な悪条件だった。僕も脳みそが熱くぐつぐつ煮込まれてるような気分になった。
帰りに¥3000のウナギを喰って、帰宅して、マディースリープ。自分死んだのかと思った。その後、ワークショップ公演の録音をした。
02年08月08日(木)
スーパーの前でいきなり、ズボンをおろし、もちろんパンツも、で、排水溝の鉄冊の上に座って、ションベンしてた女性がいた。とても粗悪なビデオ変態ビデオ観たみたいで、試行回路が止まった。
02年08月09日(金)
ワークショップ公演で音響効果をやってる。
音響効果といっても自分の好きな音楽かけてるだけなのだが、そのかけるタイミング重要なんだと。
02年08月10日(土)
倉庫で作業すると気分が落ち込み、具合が悪くなる。
とくに鉄割の荷物の置いてある倉庫には、腐ったぬか味噌が大きなポリバケツに入っており、大変な悪臭を放ってる。なぜそのぬかみそを捨てないのか謎の人物は、私の祖父である。勝手に捨てると大変激怒するので捨てられない。前も彼が拾ってきた(とにかく色んなもの拾ってくる、僕の家は何年も彼が拾ってきたテレビを使ってた)看板を捨てたら大変激怒された。しかし僕は彼に、勝手に車を捨てられた事があった。
ある日、車に乗ろうとしたら車が無かった、どうしたのかとおもったら「邪魔だから捨てた」と言われた。
その前日まで乗ってたに、なんの前触れも無く捨てられた。1万円で買った車であったが、よく走った。
02年08月11日(日)
ワークショップの公演、音響をやる。
タイミングを間違えた。
帰宅して、また倉庫で勉蔵と二人で荷下ろし。
ラーメン食って帰宅
02年08月12日(月)
仕事が終わって、ひさしぶりにマラソン再開
靴はいて少し経ったらもう死にそうになった
帰ってきてからも具合悪く。
なんだか凄く面白く無い自分に気付き
大変嫌な気分になった。
02年08月13日(火)
焼酎を飲んでマラソンしたら、確実に死ぬ、過酷な気象、よってマラソンして、お店で冷たい焼酎を飲んだ、二杯飲んで酔っぱらった、帰ったらパソコンが調子悪い、16日までに台本を書かなくてはならないのに、どうしたもんか?
02年08月14日(水)
きりんちゃん、伊藤さんがバイク乗りたいと言うので、前から約束してたんで、深大寺に行きました。僕は昼飯を食ってたので、お腹一杯だったのですが、蕎麦を食おうと蕎麦屋に行ったが、やはり食えず、きりんちゃんに上げました、きりんちゃんは大変良く食べる娘で、約2人前の蕎麦をぺろりと平らげ、お腹一杯といいつつ、かき氷も食いまして、仕事を少し手伝ってもらい、鉄割のチラシなども作ったりして、実家に手紙書いてました、夜、渡部がやってきて勉蔵と、近所の飲み屋に行く、始めて入った所だったが、想像以上に場末感がただよい、目の前に座ってる暴力親父は隣の女の尻を撫で回し、二の腕を舐めてました、その奥に、山から拾われてきたような爺さんが緑茶とビールを飲んでました、僕らはほとんど会話なく、帰り際の精算で、独り¥700と知りました。マグロのぶつが¥200でした、しかし安いからといって、二度と行こうとは思えない店でございました。
02年08月15日(木)
昨晩は朝まで、9月1日宮永の話を書いてた。
書いてたのは渡部の「裁判劇」で、なんだか、物忘れの多い裁判官が何裁判してるのか忘れて、意味無い事沢山やって、挙げ句、世界平和を訴えて、ミュージカル調に消えていくと言う話。全くわけ分からないでしょ、俺もわからねえもん。それで朝起きて頭どんより、パソコン不ッ壊れぎみ、頼まれ用事やDMつくったり、チラシこぴーしたりで、夕方になってしまう。本屋で本買って喫茶店いって本を読んでたら、となりの客(サンバイザーかぶったおやじ)がぶつぶつ文句言いながら、サングラスかけたり、コーヒーをソーサーに流してそれ飲んだり、ロズマンズなんぞの煙草すったり、立ち上がって他の席いって戻ってきたり、机につっぷして腰動かしたり、完璧に頭がいかれてる、まるで勉蔵の煙り紀行みたい、面白いので鏡越しにみてたら、ばれて殺されそうな目で睨まれた。でも気になって、見てると足下は小学校の上履き履いてる。
店を出たらそのおやじも歩いてたのでちょっとプチ尾行、おやじは、スーパーで弁当を買って、肩から担いで、商店街を闊歩してた。本当、家の近所、ヤバいのが多い。
02年08月16日(金)
9月1日宮永公演の練習をした。それとダイレクトメール作り、始め一人でやろうとしたが途方も無い作業なので練習場所に持っていき、勉蔵、藤井、内倉、奥村で宛名シール貼ったりした。皆、来て下さいと願いを込めて貼ってた、大変読みにくい、パンク以下のようなダイレクトメールですが、どうぞ皆様苦労して読んで下さい。すみません。そして「大根+1」大変面白いのでいらして下さい。お待ちしてます。
02年08月17日(土)
皆様は野菜が好きですか? お肉の方が好きという方もいるかもしれませんが、野菜って美味しいです。
野菜には水が沢山含まれてます。その水は天から恵み雨でございまして。大根なんてのはかなり雨が含まれてるので有ります。それを日干しにして、水分を抜いて、萎れたペニスのようになったものを、付け込んだのが沢庵です。僕のじいちゃんは沢庵を作ってまして、よく庭に、この干した大根が洗濯竿にひっかかっておりました。しかし沢庵は塩ッ辛いだけの大変不味いものでして、大変細かく切ってやっと食える代物でした。
02年08月18日(日)
トマトには、大変旨いトマトには水水しく、かじると、ピシャーッ! と水がはじき出されるようなトマト。
02年08月19日(月)
僕は世田谷区に住んでる。
アニータさんの家を買ってしまう巨根の日本人が
現れないかと
02年08月20日(火)
練習をしてる、僕、凄い動き回って大変つかれたりもする。自分は出ないけど
02年08月21日(水)
とんでもなくうまいパイを食った、神田にあるお店のパイである、お菓子パイと肉詰めパイがある。
口の中で胃の中に入ってしまうのが、もったいないくらいに、噛みしめていたいパイだった、ほんと美味い
神田に行ったら、絶対食うべきだ、一個¥800と高いけれど、大きいし、口にすれば、その美味さが¥80000000000くらいに感じる、死ぬかと思った
02年08月22日(木)
今日はいとこの誕生日、でもいとこには会わなかった。いとこは、千春といい、先日、よみうりらんどプールで、飲み過ぎて、プールに嘔吐した、ポルトガル語を勉強してるいとこである。
02年08月23日(金)

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雑記書手紹介

戌井昭人
東京生まれ(調布育ち)
鉄割の台本を書くの担当。あと変な動きとか考えるのも担当。
最近声がガラガラになってきている。だいたい変なおっさんの役担当。
趣味は歩くこと

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