初めてTVゲームの仕事をさせてもらいました。クリスマスツリーにぶらさがってる玉っころみたいのが沢山ついたウェットスーツのようなものを着て、頭にこれまた玉っころがついた水泳帽を被って指示通り動くのですが、僕はメガネをかけてたので変質者の様でした。そして節目節目に基本ポーズというのをとらされるのですが、やってみれば判ると思うのですが「両手を拡げて肩の位置で止めて両肘を前に直角に曲げてください。そしたら軽く膝を曲げて下さい。そのまま猫背になってください。」...シーン。「はいっ！オッケーです！」これを何回もやりました。終わった後帽子とったら髪がペッターとなっててかえる時メガネかけてたので恥ずかしかったです。

僕は何に関しても人並み以下ということでごく一部の人達に有名です。そしてそれは現在最も心血を注いでるアクションでも同じことです。最大の問題は前に出来た技のやり方を忘れる、ということです。というよりも体にあまり長い間技が留まってくれないのです。だから僕は例え得意で、いつも練習してる技でも初対面の方の前でやる時は「長いことやってないなあ」若しくは「やったことないです」と言います。ただし後者の場合だと逆に「結構ずっと（アクションを）やってるみたいなのにこんな技もやったことないの？」という反応が返ってきてしまいます。逆効果です。そして新しい技にトライする時も僕が出来る様になる技はいつもイキナリ出来てしまいます。反面ずっと練習してるのにまだ出来ない技も沢山あります。これは僕が思うにイキナリ出来てしまう技は実は元々出来る技で、ただ単にやったことがなかっただけ。つまり新しい技に挑戦して成功したのではなく、自分の身体操作の応用
に過ぎないのではないのかな。と思い、自分の運動神経を呪う日々です。

僕は２６歳ですがアメリカを代表する歌手のJ.Cさんは７１歳でこの世を去りました。御冥福をお祈りします。