07年02月03日(土)
朝比奈隆が96年のシカゴ交響楽団を指揮したDVDを買った。
曲目は僕の大好きなブルックナー交響曲第5番。ブルックナーで一番どの曲が好きだということを考えると非常に迷う。内容では第9番が良いが第4楽章がなく未完成。第5番も第8番もそれぞれ良いので迷う。
第5番は構成的に完璧といわれている。ブルックナーは難解な作曲家一位になっていて、そしてその中でも一番難解で奥の院なのが第5番なのである。
ブルックナーはシューベルトも習おうとしていた音楽理論家のジモン・ゼヒターの弟子だったのでそれでウィーン大学の音楽理論の先生をやっていた。クラシックの中でも屈指の音楽理論家のブルックナーが完成させた大曲。

でも僕は第5番には残念なことがあるのです。それは92年9月2日に第5番をコンサートで聞いたのですが、それがブルックナーを聞いた始めてだったのです。専門家でもわからない人は解らないといわれているブルックナーを一番始めに、それも一番難解といわれている交響曲第5番を聞いたのです。その時の指揮は朝比奈隆でしたが、そのライブは第5番の中でも屈指の名演といわれていますが(録音は失敗しましたが)初心者が理解できるはずもなく、今だったら細部まで楽しめるのに非常に残念でした。
第5番の演奏会を探しているのですが誰も演奏しない。朝比奈隆はすでに他界しているのでブルックナーとベートーヴェンばかりを指揮していた朝比奈隆がいかに貴重だったかというわけである。。
07年02月18日(日)
マーラー交響曲第9番は最近までよいと思わなかったが、ワルターの1938年のライブ録音を聴いて、考えが変わった。
バーンスタインの演奏も聴いていたが、ワルターにはかなわなかった。でも第3楽章のロンド・ブルレスケ(道化)はワルター版は録音が古いのでバーンスタインの方が良かった。
ワルターの演奏は当時ナチスが政権を握っていたので、ユダヤ人であるためドイツから追放されておりオーストリアのウィーンに逃れてからの最後の演奏会である。このコンサートのモーツァルト交響曲第38番「プラハ」はナチスによる足踏みをして雑音をだす妨害行為や、コンサートを開いたらホールごと爆破する脅しもあって、ワルターはよほど恐ろしかったのかこの録音だけは破棄してほしいと言っていました。
そしてモナコ、フランス、アメリカと亡命するのですが娘がユダヤ人なので夫に殺されたり、妻も心労からかアメリカに着いて亡くなったりしました。
「終楽章においてマーラーがこの世に訣別を告げるその結尾はあたかも青空に溶けている白雲のようである。」{ブルーノ・ワルター}
07年02月28日(水)
僕は十五歳くらいの時に作曲していた、といえば大げさだが、ただ散歩をしながら頭の中でメロディーをうかべてそれを展開させて遊んでいた。
でもその出来はひどく、五流いや十流か。
今は音楽では既成の曲しかうかばない。自分が創った曲より、曲も演奏もはるかにレベルが高かった(あたりまえだが)。
昔はクラシックの真価がわからなかったので曲がうかんだのだと思います。

僕が一番感動した曲は、夢の中でフルトヴェングラーが指揮していた誰が作曲したのかもわからない聞いたこともない知らない曲でした。

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雑記書手紹介

中島教知
神奈川県生まれ(育ちなし)
鉄割の弟。説明できる範囲とできない範囲の境目にいる。
青春時代というものがスッポリ抜けているので、現在無理矢理青春を謳歌させられている。
鉄割では、できそこない担当(悲しいかな最近できてきてる)

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