02年12月12日(木)
今日は今までもよく語られることのあったこの話を書きます。どういう訳かこちらで自主映画の撮影なり立ち回りの打ち合わせや組み立てを学校や街角でやってると声をかけてくるやつがいるのですが決まって「何の流派だ」とか言い出して僕の場合は一応格闘技の経験もあるので答えますが今やってるのはそれとは全然違うんだよといってるのにも関わらず「そうか、オレもずっとマーシャルアーツをやってきてるから手伝える事があったら言ってくれ」と言います。ハッキリいってお前に撮影手伝ってもらうとしたら重い機材を鍛えたその体で運んでもらう事ぐらいだぜと言う感じです。もう本当にこっちのやつは格闘技と映画用の殺陣の区別がついていない。ある奴は「適当にスパーリングしてるのを撮れば立ち回りになる」といい、またある奴は「格闘技をやってれば映画用のアクションやるのは簡単、実戦より大きく動いて派手にやればいいんだから。」とまで言います。これがもし事実ならスタントマンやアクション俳優など必要なく、本物の格闘家がスクリーンに登場しているはずです。実戦より大きく動き、派手にやる。というけど普段そんな練習をしてないのにどうして急に出来るのでしょうか?英語に例えると知らない単語は耳に入ってこないのと同じで人はやったことのない動きは絶対出来ません。格闘技の経験だけでアクションが上手く出来る人達も中にはいるでしょうが残念ながら僕は見たことがありません。僕の経験から言わせて貰えば下手に格闘技を身に付けてる人と立ち回りやる(もしくは殺陣を付ける)より普通に演技とかダンスやってる人の方が自分のやってることに対するへんなコダワリみたいのが無くてやり易いと思います。こういう事をそういうやつらに言うと決まって「じゃあブルースリーはどうなんだ?オレは彼のようになるんだ」とか言い出しますがブルースリーは子供の頃から映画に出てて映画自体を凄く研究してました。そしてなにより彼は格闘技として使ってる技と映画用の技は別けて考えており、どうすれば画面上でパンチやキックが迫力あるように見えるかということを常に考えていたいわゆる香港アクションのパイオニアだと思います。もちろん彼の格闘技は生かされたでしょうが同じようにダンスとかも役に立ってたと思います。という訳で漢字のTシャツ着てどっかの格闘技道場でいわれた事をただやってるだけの人たちは一生ブルースリーにはなれないどころか僕の荷物運びにもなれないでしょう。

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雑記書手紹介

南辻史人
神奈川生まれ。
鉄割アクション担当
パンクとハードコアを通過して鉄割アルバトロスケットに、鉄割のシド・ビシャス。
鉄割内ではゆいつバク転ができる。

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