10年10月22日(金)
ご無沙汰しております。数名の方からここの日記を真に誉められ、あからさまには調子に乗れない性格により長らく放置してしまったような気になっています。誉められると伸びるタイプも居ると最近知りましたが、その逆も居るということはずっと知っておりました。困ったな。自分はまあいいとして、せっかく誉めてくれた方すみません。しかし、ご挨拶程度ではなく、真に誉められるというのは凄いことだと思い、そのことについてはよく噛み締めております。その心からの声、本当に嬉しく思いまして、どうもありがとうございます。もしもお互い勘違いだとしても、とても幸せな勘違いであります。秘かに調子に乗るにはどうしたらよいのか目下研究しておりますので、どうぞご遠慮なさらずまたお願いします。よいことだと思います。私はどうにかやってみます。ものは経験。

最近特に何ということもない訳でもないのですが、基本的には朝起きて、昼間働いて、夜寝ています。そんな日々なので布団が大好きです。ステキな暮らしとは縁遠いのではございますが、そんな中、本日は暮しの手帖別冊冬の保存版一番美味しい90レシピ「暮しの手帖の評判料理」という本を買ってしまいまして、それが私の中ではなかなかな出来事であるので日記を書こうと思い書いています。

皆様ご存知かとは思いますが、暮しの手帖という本は、大変に素敵なものであります。そりゃもう、本当にステキで、大好きではあるのですが、一点の曇りもなくあまりにもステキなので、薄暗い性格の私としては、大変に照れます。照れますし、それを買うに当たりなんだかうしろめたいような気持ちにすらなるのです。そもそも、立ち読みの習慣はないのですが、唯一立ち読みするかどうか迷いに迷い、遠目で確認しながら遠巻きにその周りをぐるぐる回ることになる本が暮しの手帖なのです。そして、立ち読みしてしまったが最後、「こんなステキな本を買うのか私?ステキすぎやしないか?」と、悩みに悩んで買ってしまうのです。そしてなんとなく「うわー暮しの手帖なんて買っちゃったよーうわーステキなのだろなー」とか思い始め、今度は頭の中が暮しの手帖で一杯になるのです。自分の中でこのパターンなんとなくわかっているのにも関わらず、毎回新鮮にそのようなことになります。そして、暮しの手帖を買うことになる本屋さんというのはほとんどが小さな小さな町の書店なのであります。大型書店だと、他に気が紛れ、暮しの手帖への気が散ってしまうのですが、小さな書店ではそうは行きません。ぐるぐる回るほど広くもないし、長居するほど店員さんの目が遠くない。そして必ず暮しの手帖は置いてある・・・そうなるともう自動的にそういうことになるのは目に見えてはいるのですが、時折なんとなく小さな町の書店に吸い込まれてしまうのです。その時は暮しの手帖について考えているわけではないのです。
なんとなく、棚を眺めて「ここはこの系統の本が多いのだな」だとか調査をしているうちに目に入ってくるいつだってステキな表紙の暮しの手帖。うーっと思って一回りして戻ってくるのは暮しの手帖の前。あーとか思いつつ表紙の文字に目をやるといつだってステキな文字満載の暮しの手帖・・・手にとって開いてパラパラとめくれば必ずや美味しそうな食べ物の写真が載っている。作り方も書いてある。これ、買わない方が難しい。しかも今日買ったのは料理の特集なのだから。今、本屋さんに行けば売っていると思います。もう表紙からして美味しそうです。載っているレシピは再掲載されたものだそうなのですが、私が過去に買った暮しの手帖の中で、作って美味しかったものが沢山出ています。随筆も食に関するものばかりでとても良いです。まだ全部は読んでいませんけれども、これからしばらくは大好きな布団の中で少しずつ読み進めていく秋の夜長なのであります。ほらステキ!!
今のところ読んだ石川直樹さんの記事、過不足なくとても安心の文章でした。先月、山形の友人宅に稲刈りに行ってきましたので私が今石川さんの記事と物凄くピントが合ってしまっていて驚き、そして「とにかくそういうことだ」と思い心強い限り。

暮しの手帖の良いところは決して甘くはないところなのかもしれない。当たり前のことをスルーしないできちんと書いてある。なぁなぁにしてねぇねぇとなって知りたいことが知れないまま流されるようなことにはならないように感じる。丁寧って実は大変だけど、苦にならない範囲で楽しく実践していこうという心構えの支えになると思う。つまり大好きなのだろう。あ。実際買ったの多分今まで4冊くらいなんだけど、壮大な感じになったかな。いや、それくらい毎回頭を抱える重要な問題なのです。暮しの手帖のステキ問題。数年前までは、ほんとにステキすぎて避けて通っていたのですけど、やっと買えるようになりました。そんで、買ったのはしつこく読み続けるのでありまして、こんなステキなのが2ヶ月に1冊も出ているなんて。ステキ溢れる世の中なのだな。
もっと楽に暮しの手帖を買えるようになりたいような気がしていたけど、今のままの方が気分が異常に盛り上がるのかもしれない。

Sub Content

雑記書手紹介

松島
横浜生まれ横浜育ち
鉄割の制作担当。食べたり飲んだり旅行したりしている。
ふと目を離すと何か食べている。

最近の日記

過去の日記

鉄割アルバトロスケットへの問い合わせはこちらのフォームからお願いします

Latest Update

  • 更新はありません

お知らせ

主催の戌井昭人がこれまで発表してきた作品が単行本で出版されました。

About The Site

このサイトは、Firefox3とIE7以上で確認しています。
このサイトと鉄割アルバトロスケットに関するお問い合わせは、お問い合わせフォームまでお願いします。
現在、リニューアル作業中のため、見苦しい点とか不具合等あると思います。大目にみてください。

User Login

Links