02年07月01日(月)
世間様とは幾年か離れて、社会に飛び出した。
轢かれたりしないだろうか。
飛び出し注意。
02年07月02日(火)
新宿らを運転。
kamukamuが大好きで、りっぷばーんうぃんくるを諳んじれる、旺盛な男を載せた。
欧米モデル風の女が、五人乗りの車に五人乗ってるのを見て、狭幅感にげんなりした。
谷啓以来の流行ポーズを思いつくも、言葉が浮かばず。
02年07月03日(水)
部屋を真っ暗にして寝るより、朝、陽が入るようにして寝る方が、寝覚めがいいことに気がついた。睡眠の深浅とは別に。
02年07月04日(木)
整体やマッサージ業が自分に向いてると思い込む。
02年07月05日(金)
友人の愛娘、歩澄の生誕祝いにバンビののりものを購入し、父親に渡して、飲んだ。四千万の土地付き一戸建てを買った話に驚いた。
02年07月06日(土)
国立を歩き、山口瞳が懇意にしていた「ロージナ茶房」にて、ストレートコーヒー・トースト・ほうれん草グラタンを食う。ほうれん草がとても美味かった。量多し。
02年07月07日(日)
何故かしら、友人らと、浜田山「安藤」で、もりそばを、束の間、食った。
七夕とは関係なしに、花火に興じた。
02年07月08日(月)
数年ぶりに、演劇を観た。
ささやへより、おばちゃんと久方ぶりに話し、猫と遊んだ。
湿度で大変けだるい夜半に、断末魔の悲鳴を聞くも、無力感に襲われる。
深夜、ロザリオスのライブをTVで見かけて、またバンドがやりたくなった。
02年07月09日(火)
大相撲名古屋場所が始まった。
高見盛という力士が、甚だ気になった。
特に顔。
02年07月10日(水)
台風。
空いた店でフォーを食った。
スープがとてもよかった。

高見盛が大関に不戦勝で初日が出た。
02年07月11日(木)
02年07月12日(金)
学歴で人を差別する気も無いが、学のある人の持つ、鋭さには期待してしまう。
02年07月13日(土)
友人の愛娘、歩澄に逢いに行った。奥方似で安堵。しかもそれ以上に可愛い。写真を撮って撮った。最初は泣いてばかりだったが、徐々に父親以上になつかれ、また可愛い。赤ん坊と猫がいりゃ、世界はもっと平和になるんじゃねえの、と思った。
02年07月14日(日)
これから色々と物入りになるんじゃねえの、と一人勝手に盛り上がってみて、必需品なんぞを見て回るものの、物的より心的に満足した。要らない本棚とかクーラーとか譲ってくれる人っていないものかね、人の洗濯機運んでる場合じゃないな、と一人ごちた。
02年07月15日(月)
また台風がくるようだ。
中学生の土曜の昼下がりに、テレビで「台風クラブ」を観て、透けた制服に対する動揺より、映画自体の不安定さに変な気分になったの思い出した。
02年07月16日(火)
喜劇役者がそばにいるのだけれど、どう売り込んでいったらいいのだろうか。
02年07月17日(水)
9/1公演向けに集まった。本番のとはどうやら別の台本を一度読んでみたりした。
02年07月18日(木)
明るい友人達と泡盛を飲んだ。
02年07月19日(金)
肉焼いて食った。
それとは別に屁が止まらない。
02年07月20日(土)
冷蔵庫の運搬を頼まれ、原宿に行った。
原宿アパートメンツに初めて入った。
家賃が19万だった。
鎌倉に引っ越すらしかった。
とっても羨んだ。
02年07月21日(日)
部屋が暑い。
2階の部屋が特に暑い。
暑さのせいにして、怠惰に、強暴に。
罵られ、遊び怒り半々で、団扇を投げて怒られた。
反省にも時間がかかった。
それも暑さのせいにして。
02年07月22日(月)
暑気払とは関係なく、みなとみらいに行った。
当時汗と埃にまみれた地面は、半分が建築用の柵が進入しており、半分はそのまま。
実際何度か来ていて、久し振りでないのだが、行ったのが、昼間なのと、しょげかえるような温度と、混ぜ返すような湿度で、久し振りの時と似た感じを受けた。
おぼろげに、色々あった。
「思い出」と綺麗事では済まされないようなことが。
沢山の出会いがあり、別れの前兆でもあった。
肩並べ膝つつき合わして寝るのが嫌で、片道2時間を往復もしたし、昼食後には人目を避け、脱兎の如くアイストールラテを飲みにも行った。小指も折ったし、生涯唯一の脱色もした。平々凡々の家庭に恵まれながら、奴隷扱いも受けた。
諸々。
んなことを冷えきった車内で、アイスショートラテ飲みながら思った。
02年07月23日(火)
こんな事を初めて来の友人と会った。
要は勧誘なのだが、やんわり断わった。
02年07月24日(水)
何処かで会ったことのある人に会った。
何度か観に来て頂いて、言葉も交わしたことがあるのだが、確か遠くから来た人としか印象が無い。
つまり名前が分からない。
その名を誰かに言われれば、ご多分に漏れず「!!」となるのだろうが、ここではそんなこと大した問題でもなく、向こう方もこちらの顔知名不知のようで、互いに相手の呼称には触れぬまま、互いの近況、互いの友人、暑さに話題が及び、束の間緊張を持って、立ち話もなんだから歩き話した。早歩き。あからさまでなく、幾分いささかに。いたさか君。
02年07月25日(木)
ポーランドに宇宙人が来る(来ている)ので、とても楽しみ。
02年07月26日(金)
新宿を歩いた。
意外と空が広い所を歩いた。
避け方に難があって、四人とぶつかった。
02年07月27日(土)
後ろめたさも無しに、高層マンションにお邪魔した。
意外と冷静でいて、楽しい夕餉をとった。
次来る時は、まるで初めて来たかのように、上手に振舞いたい。
02年07月28日(日)
電車を使ってあちこち動いた。
手中に収めるまでもう一歩のところまで来た。
何を買うかばかり考えていた。
02年07月29日(月)
新入りがやって来た。
33歳、髭の濃い妻帯者。
02年07月30日(火)
「I am Sam」を観た。
良かったというより、面白かった。
涙腺刺激数は意外と少なかったが、面白かった。
父親役の人が、面白かった。
曲も、面白かった。
02年07月31日(水)
新入りが辞めてった。
33歳、髭の濃い妻帯者。

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雑記書手紹介

内倉憲二
東京生まれ(三多摩育ち)
鉄割の役者担当。もろもろな条件をこなしてくれる。
低音ボイスで、演目のストーリーテーラ的な役割をこなす。
血にまみれたり、目が見えなくなったり、
時代、役柄、関係なく縦横無尽、そして声がいい。

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