06年07月16日(日)
 23:30大根家集合、出発。運転、戌井。2:30諏訪SA、休。大根生姜焼定食。3:00松本、運転交代。4:15新穂高温泉着。朝食握飯。5:00登山開始。6:00穂高平避難小屋着。順調。7:00白出沢出合着。順調。9:00槍平小屋着。雨本降。右膝違和感。休憩。昼食。
10:00出発。本格登山。雨止まず。ぬかるんだ山道。ガレ場。視界不明瞭。左膝絶望的。いつか辿り着けるはず思いつつ、そのいつかはいつなんだろうか、疑う。荒井由美の『やさしさに包まれたなら』のフレーズを、さながら狂ったレコードプレーヤーのように繰り口ずさむ。上がるにつれ、吐き気。雨強まる。風強まる。人弱まる。心が折れることへの恐怖心。すでにそこが楽園でないことを知りつつ愚弄行為。意地維持意地維持意地維持とイジイジ。己の分身であるザックが肩に食い込み、己が己への責苦。良い悪いじゃない。生きてるからこその、寒さと眠気。牛に追い抜かれるスピードで。ここは天上なのか、15:00槍ヶ岳山荘着。達成感や感動の余裕もない。立ったまま眠れそうなので、奮発個室で寝る。起きることを想定しないで寝る。17:00起床、戌井大根両シェフによるカレーディナー。一杯の珈琲>一杯のかけそば。
19:30大根が寝、戌井が寝、ストーブの前でパックワインを吸いながら、ハングルがお経になり、ペプシを粗野に放ち、寝。(就寝中)大根寝言。暴風雨。大根バイブ。暴風雨。大根寝言。暴風雨。大根アラーム。暴風雨。6:00起床。朝食、食パンと果実。7:45両足が人間性を取り戻し、奮い立たせて、山頂を目指し這いつく昇る。8:00そこに起つ。空の一カ所に起つ。からだをあかい血が流れる。けつりゅう。マッチをこぼし、火がつかない煙草をはさんでいる右手をあげれば、頂より少し高い。8:50下山。左足が全て背負い込んでくれたようで、激痛復活。上りに比べ、若干開けた視界も、気休め。雹と風。いかに左膝に負担をかけないで降りるかに苦心し、飽きる。苦肉の策、苦い肉の策、なんてない。ヒディングならこんな場合どんな策があったのだろうか。ジーコなら「自由にやれ」と。11:30槍平小屋着。両板前によるラーメン・ねこまんまのご馳走昼食。
食べることに飽きてしまったら、それは本当悲しいと思う。12:30出発。回復した足も小一時間で、もくあみ。岩場が左膝にさらに呪いをかける。雪渓と激流の河を幾度となく越え、15:00穂高平避難小屋着。小休止。15:15近道を選択した二人と別れ、それぞれ別の道を歩く、放浪芸を聴きながら下る。16:30ミッション完了。温泉で鳥肌たって、トマトを齧る。17:30出発。運転、戌井。猥褻な話。19:30諏訪SAにて、夕食豚汁定食。20:00出発、運転交代。エロ話。23:00宅着。

いつかまた思い出す一日。

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雑記書手紹介

内倉憲二
東京生まれ(三多摩育ち)
鉄割の役者担当。もろもろな条件をこなしてくれる。
低音ボイスで、演目のストーリーテーラ的な役割をこなす。
血にまみれたり、目が見えなくなったり、
時代、役柄、関係なく縦横無尽、そして声がいい。

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