05年11月14日(月)
今日は遠藤兄弟というライブに行ってきた。音楽の世界で遠藤といったら、遠藤賢司(エンケン)と遠藤ミチロウで、この二人がライブをするのでして、二人合わせて遠藤兄弟ってこと、エンケンが58歳で、ミチロウが55歳で、足して。113歳だって。それで、遠藤賢司のライブは「あんた絶対行った方が良いと」今まで何度も言われてて、特に、カオリン(死んでしまった)と宗方(現在は行方知れず)と多田ちゃん(kiiiiiii)に言われてたんです。しかし観てなかった。ライブの体験談を聞いてたのと、持ってるCDとかで自分も、エンケンを体験にてた気になってました。そして、本日、エンケンのライブを観て、この御三方には、今までエンケンを観もしないで知った気になってて本当申し訳ないとあやまりたい。「それで満足したつもりになってた」ごめんなさい」
 しかしエンケンってのは、エンケンそのもので、もう、ギター一本抱えて出てきて、音を出した瞬間、本当に涙出ました、あれ小沢昭一観たときの涙と一緒で、ライブ中、4回くらい涙出そうになったのですが、隣にカミオ君や内倉君がいたので、やっぱ恥ずかしいから、涙をこらえてしまった。でもちょっと出てしまった涙。これ、歳食ったから涙もろくなったとか、そんなんじゃなくて、目の前に、あまりにも格好良い出来事が起こると涙が出てしまう感動で、その感動は、相手が感動を起こそうと躍起になってるのではなくて、とにかく全身全霊、何か、その相手が、信じてるものを、がむしゃらになって、打ち出そうとしてる状態に遭遇してしまったときに起こるものでして、なんつうか、偉そうな奴が、相撲観たり、サッカーの試合みて「感動した」とかいうのとは全く違った。もっと宇宙規模の感動で、こっちの方が「純感動」ってやつです。
 でね、ライブは、アコースティックギター一本で、何でこんなに、凄まじく凶暴で、こんなに優しい音が出せるのか? っていうくらい凄くて。そして最後、エンケンの横にはドラムセットがずーっと置いてあって、誰かゲストでも来てドラム叩くんだなと思ってたら、大間違いで、エンケン、グレッチのエレキギターを持った。そのギターにはエフェクターが二つガムテープで貼り付けてあって、マーシャルのアンプに突っ込んで、「ガギャ〜ン!」ってかき鳴らすかき鳴らす、物凄くデカイ音、そして飛んでもなく凶暴な音が、してね、ガンガンギターがかき鳴らしててると思ってたら、自らドラムセットに座って、ギターのフィードバックで、ガンガンドラムを叩き出したのです。それもギターのエフェクト、ループとかワウとかシンセトか、衒ったものじゃなくて、ただもうグワーングワーン! 物凄い状態でドラム叩きまくってまして、「この人、死ぬ気で遊んでる」と思ったら、また泣きそうになりました。つうか泣きました。不滅の男って本当にいるんだなと思いました。エンケンは絶対に死なないと確信しました。

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雑記書手紹介

戌井昭人
東京生まれ(調布育ち)
鉄割の台本を書くの担当。あと変な動きとか考えるのも担当。
最近声がガラガラになってきている。だいたい変なおっさんの役担当。
趣味は歩くこと

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