03年07月16日(水)
僕が一番好きな曲は、ブルックナ−交響曲第9番である。
この曲は、第4楽章作曲中に意識不明になり、ピアノから落ちて何日かして亡くなったので未完成である。
しかし未完成と称せられない理由は巨大な前の第3楽章で音楽的に完成しているためである。指揮者の朝比奈隆も、これで完成していると言ってます。
確かに天国的な浄福の境地の内に静かに終わるのもいいですが、でもブルックナ−の交響曲第9番はシュ−ベルトの交響曲第8番「未完成」とは違うのである。なぜならその後にシュ−ベルトは交響曲第9番を書いているからである。
それに比べるとブルックナ−は書いている途中で亡くなったのであって、そこが根本的に違うと思います。
ある評論家は「最終楽章は厳粛にして壮麗なる対位法の大伽藍となるはずだったという。どんなに光溢れる神々しい音楽であったか今は目を閉じて想像する他ない。」と書いています。
僕もそうおもいます。でも交響曲第9番は第1楽章の終わりの悲劇的な感じや一番最後の天国を思わせるような感じといい、良いです。
とにかく別世界に魂が連れ去られるような気がするのです。
僕が一番気に入っている交響曲第9番の演奏が入ったCDは  
1961年  カ−ルシュ−リヒト指揮  ウィ−ンフィルハ−モニ−管弦楽団  EMIクラシックス
です。

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雑記書手紹介

中島教知
神奈川県生まれ(育ちなし)
鉄割の弟。説明できる範囲とできない範囲の境目にいる。
青春時代というものがスッポリ抜けているので、現在無理矢理青春を謳歌させられている。
鉄割では、できそこない担当(悲しいかな最近できてきてる)

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