03年07月20日(日)
僕はカ−ル・シュ−リヒト(1880年から1967年)という指揮者が大好きだ。(ホモじゃありません)
だがそれは彼が一番優れているということではない。シュ−リヒトはモ−ツァルトとブルックナ−を得意としたからである。
特にブルックナ−の9番、8番、7番で名演奏を残したからである。演奏が終わったあと、シュ−リヒトと楽員達がひとりひとり抱き合ったという8番、指揮者はいいが楽団(ハ−グフィルハ−モニ−)や録音が2流と呼ばれてもブルックナ−の本質を掴んでいる7番、どれも最高である。
8番はクナッパ−ツブッシュがあるから迷いますが、クナは残響が全然ないので、僕はシュ−リヒトをとります。
でも僕が一番感動したのは、クナッパ−ツブッシュのブルックナ−8番です。なんで変わってしまったのかはわかりません。
よくシュ−リヒトはスケ−ルが小さい指揮者といわれていますが、極上のニュアンス、枯淡の境地を示しており、水墨画のように、飄々と指揮します。 
小澤征爾が書いた本の中で
「日本であまり名を聞かない人の中に、カ−ルシュ−リヒトという80歳を超えているかと思われる、老指揮者がいる。この人は捧を振る代わりに、ぎょろりと鋭い目を向く。その眼力でオ−ケストラの人たちに音をださせるような変わった指揮をする。」
と書いています。
シュ−リヒトは言っています。
「私は都会というものには我慢ができません。人間とは神のなさることに満足しない忘恩の徒なのでしょうか。」まさにブルックナ−を指揮するのにぴったりの人柄だったといえます。
                          
                       
                                                                                                                                                                  

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雑記書手紹介

中島教知
神奈川県生まれ(育ちなし)
鉄割の弟。説明できる範囲とできない範囲の境目にいる。
青春時代というものがスッポリ抜けているので、現在無理矢理青春を謳歌させられている。
鉄割では、できそこない担当(悲しいかな最近できてきてる)

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