07年02月18日(日)
マーラー交響曲第9番は最近までよいと思わなかったが、ワルターの1938年のライブ録音を聴いて、考えが変わった。
バーンスタインの演奏も聴いていたが、ワルターにはかなわなかった。でも第3楽章のロンド・ブルレスケ(道化)はワルター版は録音が古いのでバーンスタインの方が良かった。
ワルターの演奏は当時ナチスが政権を握っていたので、ユダヤ人であるためドイツから追放されておりオーストリアのウィーンに逃れてからの最後の演奏会である。このコンサートのモーツァルト交響曲第38番「プラハ」はナチスによる足踏みをして雑音をだす妨害行為や、コンサートを開いたらホールごと爆破する脅しもあって、ワルターはよほど恐ろしかったのかこの録音だけは破棄してほしいと言っていました。
そしてモナコ、フランス、アメリカと亡命するのですが娘がユダヤ人なので夫に殺されたり、妻も心労からかアメリカに着いて亡くなったりしました。
「終楽章においてマーラーがこの世に訣別を告げるその結尾はあたかも青空に溶けている白雲のようである。」{ブルーノ・ワルター}

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雑記書手紹介

中島教知
神奈川県生まれ(育ちなし)
鉄割の弟。説明できる範囲とできない範囲の境目にいる。
青春時代というものがスッポリ抜けているので、現在無理矢理青春を謳歌させられている。
鉄割では、できそこない担当(悲しいかな最近できてきてる)

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