・車谷長吉　赤目四十八瀧心中未遂
・車谷長吉　贋世捨人
・車谷長吉　塩壷の匙
・車谷長吉　金輪際

という感じで、車谷長吉、貪って読んでたのが先週でした。とにかく歩きながら、一人鮨を食いながら、あらゆる状況において、車谷づいてました、こんな風に本を読んだの久しぶりでした。本の感想は、心打たれすぎて冷静にお伝えできません。端正な臓物、そしてもつ焼きの煙。といった感じです。

　銀座がむかつく、皆、金持ってそうに、優雅に歩いて、心の毒素を香水で隠しておるような、銀座がむかつく、先日銀座を一人歩く機会があって、そう感じた、あまりにもむかついたんで、一人で寿司屋に入ってしまい酒飲んでやったら、銀座の仲間入りというか仇討ちをこころみたのだが、身包み剥がされたような思いを味わう。
　そのような事を後日知人に話したら、それはアンタが金を持ってないって話ではないかと、まさしくそうなんだけど。
　しかしね、銀座木枯し闊歩の最中、私は、今年中に、銀座に勝つ決意をかため、あのクラブの沢山ある通りで、メモ帳に色んな事書いてたのでした。ぶるぶる震えながら、突っ立てメモ帳にカリカリ何か書いてる私、そこに東欧の女二人肩に抱く志賀勝のような男が通りかかり、邪魔だお前と言わんばかりに、カリカリ書く私の横を通り過ぎました、カリカリ寿司。

25時って映画観た。これ原作読んでから観たのですが、主演のエドワード・ノートンてのはすげえなあ、この人も原作ちゃんと読んで、撮影に挑んだろうな、と当たり前のことを思いました、しかしこの当たり前の事をエドワード･ノートンてのは丹念にやっていくのだろうなと思い、やはり人の心を動かすためには丹精をこめなくてはいけないのだなと己の忘れてた気持ちを突き動かされました。
しかし感動ってなんだよ