09年12月02日(水)
先週は演劇を見ました。
アジア舞台芸術祭というもので、芸術劇場で見ました。台湾人と日本人の二人の舞台で、戌井さんが作・演出だったので気楽に見に行きました。私は二日間のうちの初日に見たのですが、適度な緊張感の中、どこまでが作で演出なのかほとんどわからない程に自然で柔らかくて照れのある可愛い舞台でした。最後の最後でチンさん(台湾人の女性)が、階段を上るときに、宇野さん(日本人の男性)が手を貸すのですが、チンさんが「あら優しいのね」と言いました。
見たいような要素満載でとても楽しめました。
チンさんの大根餅はとても美味しかったです。

そしてそれに付随する酒の席もとても面白かったのですがもうなんだかわからなくなってしまいました。
09年11月27日(金)
昨日はワタリウム美術館に行きました。
戌井さんが建築家の谷尻誠さんと対談でした。
谷尻さんもワタリウム美術館自体も、私は初めてでした。
いつも面白そうな展示をしているところです。
なので一度くらいは行ったことあるかと思っていました。
対談は先攻が戌井さんで、鉄割の先日のスズナリのビデオを見せてくれました。
後攻が谷尻さんで、色々な家の写真とか見せてくれました。

なんかもう、素晴らしい家ばかりで、今まで自分が自分の家に住むとかって一切考えたこともなかったのですが、あんな家に住みたいと思いました。どうしたらよいの?家の中に空や路地があるのですよ!ものすごくワクワクしますのです。私はおしゃれとかみたいなのは謎に毛嫌いするのですが、葉山の空屋とか、谷尻さんの家とかは、空間的にとてもおしゃれみたいなのですが、それ以上に気持ちよいが勝っていますので全く嫌じゃなくて大好きです。どんなにおしゃれみたいでも、心地よく落ち着かねば魅力半減以下と思います。
終わってから誘われるままに、ワタリウム美術館の奥の間にお邪魔しました。閉店した薄暗い美術館はほわほわして夢の世界のようでした。今の展示は、メキシコの建築家ルイス・バラガンさんのもので、とても眠くなる可愛い寝室を抜けて細い通路を通り抜け、ビールや、メキシコの虫が入った地面と繋がっていそうな広い味がするお酒や青森の美味しいりんごをもりもり頂きました。ワタリさんたちは的確に気さくでとても居心地がよかったです。お腹が減っていたので沢山りんごを食べました。ご馳走さまでした。
谷尻さんは話すのが上手で、とても面白くて対談と同様に興味深い話を沢山聞かせてくれました。建築ってあんまり沢山は知りませんが、面白くてとても総合的なことで興味深いことなので、日本にもあちこちで面白い家を建てている人が居るのだとわかり嬉しくなりました。
夏に大阪で泊めてもらったお家がありまして(昨日ワタリウムでばったりお会いしました)そこは簡単に言うなれば、四畳半くらいの小さなワンルームなのでした。なのですが、大変居心地よく、無駄なく(というか必要な無駄は沢山あるのがよいのですが)驚くべきパフォーマンスを体感しまして、狭いとか広いとかってあんまり関係ないなと思い心強く思いましたが、私の部屋は悲しいかなどうしようもない。
以前に、心の中がしっかり定まっていれば、住処もそのようになるし、住処が荒れていればそれは心が荒れているのだと言う人がいました。私は全く定まっておらず荒れていっぱなしです。
自分は一体何をしているのだろうかと思わずには居られない昨今でありまして、どちらかというとホームレスに近い状況、これからどうやって生きていけばよいのやらですが、これまで自分はどうやって生きてきたのだろうか。今も。よくわからないです。
谷尻さんのページで沢山家の写真が見れます。どんだけ建てたのだ!
http://www.suppose.jp/index.html
家とか建物というのは、空間を切り分けて、つまりは隔てる作業でありますが、谷尻さんは断たずに繋げていく方向で、更にそのつなげ方にとても工夫をされているなぁと思います。建築界の流れや常識わかりませんけれど、単純にいい気分になれる家です。なによりも、谷尻さんの考え方が素晴らしく私はすっかりファン?になってしまいました。逆境についての捕らえ方がまた素晴らしく、逆境なり何かしらのハンデがあるなら、それを生かすべく、バスケで言うところの3点シュートを当たり前にすればよいという話がありまして、私が鉄割で制作という活動をしてるのって、3点というかもう5点とかもらえそうな場所からいつも闇雲にボール投げて失敗しているようなもんで、なんとかそれを当たり前にゴールできるようになりたいものだと思ったのであります。それって凄いよな。出来たらよいな。

夏に行った限界集落といわれるクチの、小さな素敵な島で、家が20万円で手に入るという話を聞きました。素敵に出来るかはわかりませんが、あそこならば私も家が持てるかもしれません。そこの島で、古い家を自分で改修を重ねて住んでいる方のお宅に泊めてもらいましたが、そこもとっても気持ちが良い家で、キッチンの窓からは、綺麗な海が見渡せました。台風で損害を受けたそうでしたが、修理完了とのこと。目出度し。

09年11月25日(水)
そもそも人間と付き合うことがあまり得意ではないので、日頃はあまり人に会わずに平穏に暮らしております。なので、公演とかあるともうやたら人に会いすぎて訳がわからなくなりまして、最近やっと落ち着いてきました。で、連絡しなくてはならない人やらしたい人やらまだまだ連絡できておらず申し訳ないのですが、そろそろします。毎度すいません。
せねばならぬ連絡をさておいてまで何をしているかというと、ひたすらニッティングファクトリーであります。ニット。編み物。習ったこともないし本見たりして適当にやっているのですが編み物は完全に一人でよいですねほんと。こうして落ち着きを取り戻すのです。
私はメリヤス編みの網目を透かして見るだけでかなり幸せでして、夏頃か、行く宛てがないというモヘア気味の柔らかい黄色と白の毛糸を大量に貰ってきまして、なんも考えず(後で数えたら106目作り目してた)とりあえずメリヤス編み始めました。なんも思いつかなければ色々継ぎ足して冬用の暖かいカーテンにしても毛布にしてもよいと思っていました。それを見た人が「何を作っているのか」というので「決まっていない」と答えたら「では私のセーターにせよ」といい、まあいいけどセーターなんて作ったことないので、首を出す穴と手を出す穴と胴体を通す部分があるという程度のモノしか想像出来ず、それしか想像できないのだからそうなるだろうと、それを伝えたつもりではおりますが、それでいいというので作っています。前だか後ろだかの分は出来上がりまして、その反対側になる部分を作っています。袖はありません。
そんな中、先月くらいにアメリカから来る方に欲しい毛糸を買ってきて貰ったりして、俄然盛り上がっているのですが、まだそのセーターになるはずのものが出来上がらず手がつけられません。つうか私、セーターなんて作れるなら自分の作りたいので「ばあちゃんがやたらセーター作って送ってくるが着ないのであげる」とのことで貰ってきた大変簡素で素敵なセーターを見てどうやって作るのか研究したりしています。本に出てるセーターはあんま気に入らないので本を見てもあまり作る気になりませんのです。あと毛布も作りたくなっていてどうにもならんのです。
それとは別で、素晴らしい刺繍の本も夏頃に手に入れて、刺繍するのにちょうどいい布も発掘し、あとは刺すだけなのですが、これもまた糸を買いに行く余裕がなかったり忘れてたりで放置してあります。で、そんなこんなでいたのですが、先日また凄いいいモザイク編みの本を見つけてしまいました。これはこれはこれは。俄然盛り上がっていますのですが、事態が前に進みません。とりあえずまた上野の古本屋にも行きたくなっています。上野からならかなり色々な道のりが組めるのでなんとか出掛けたいところです。筆不精とか出不精とか言うけれど、私ただの無精者なのです。マイケルジャクソンの映画もまだいけていませんが終わってしまっただろうか。行きたい。
編み物をしながら本を読むとか、編み物をしながら映画を見るとか出来るとよいのですがなかなかに。音楽を聴くのもままならない。モノによってはぜんぜんガチャガチャになってしまいます。グレン・グールドのゴールドベルク変奏曲は大変上手く行きます。あと、キースジャレットもOK。最近新たにマーチンスタットフェルトのゴールドベルクもいけます。同じ曲でもダメな演奏家も居るのですけど。なんででしょうかね。他にもOKな音楽はあるのですけどね。ゴールドベルクが一番ニットに向いてるかも。あーでもテレビなら大丈夫なんだ。ぜんぜん真剣に対応してないからだ、テレビに。たまに見ると勉強になりますけど。
稽古場の近くの商店街の洋服店に、とてもよいニット製品が置いてありとても参考になりましたので、なんとか早いところ第一のセーターを無事に終わらせたいところであります。

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雑記書手紹介

松島
横浜生まれ横浜育ち
鉄割の制作担当。食べたり飲んだり旅行したりしている。
ふと目を離すと何か食べている。

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