14年11月27日(木)
先ほど「ポカラだよー」なんて、LINEというのが飛び込んで来て、そういえば、iPhoneを持ってから外国に行ってないことに気が付いた。これを持って行けば、ポカラでラインとか出来ちゃうのか。いやーそーかー。色々どんどん変わってるのだなぁと感心します。

私は言葉の意味がよくわからないので、外国に行くと非常に喜びます。明らかに意味がわからなくて清々しい気持ちになるのです。特に、片言の英語も話さない上に、割と陽気なネパール人のお婆さんと話すのが好きです。私はただひたすらに、お婆さんの言ったことを真似します。最初は語尾から、そして、慣れてきたら、より真剣に、どんどんペースをあげていきます。すると、大抵の酒場や茶店にいるお婆さんは、死ぬんじゃないかと思うくらい涙を流してヒーヒーと全身で大笑いしてくれます。日本で日本語を使ってあんなに人に笑われたことがありませんので、なんとも良い気分になります。そして、相手も、何を言ってもオウム返ししてくる珍妙な生き物に楽しませて貰った喜びを表しているのであろう様子です。別れを惜しんだり、翌日また遊んだりしますし、道で会ったらとても嬉しそうにします。生きてて良かったなぁと思う瞬間です。

おじさん達には、もう少しサービスが必要です。聞くところ「私は若い女だ」というフレーズが好きみたいで、これは、言えと言われて言うのですが、意外と効果が短く、それよりも歌を歌うと喜びます。レッサンピリリ〜という歌です。そしたら、水牛を、焼いたのを分けてくれます。

そして一番難しいのが子供です。頭がまわるので、簡単な英語を喋るのが多いのです。しかし、何日か観察していたら、ボインシーと言う単語を発見しました。試しに言ってみると、非常に喜ばれます。調査の結果、これは多分、水牛のことなのですが、それ以上に、カッコ悪いような意味があるようです。もしかしたら、日本でいうところの、ウスノロみたいなことかも知れません。一番威張っている子供に、ボインシーと言うと、ボインシーはあいつだと、すっとぼけた子を指します。その子に、ボインシーか聞くと違うと言います。小さな女の子は、ボインシーと言われると泣きそうになってノー!と言います。そして、私が「私がボインシーである」と言うと、とても笑われます。ネパール語は、多分微妙に発音が難しい気配がしました。なので、私のその発音さえおかしいのかもしれません。
好きな動物は何かと聞くと、カイと言う。嫌いな動物は何かと聞くと、ボインシーと言う。おかしいな、どっちも牛なのだ。そこを聞いたら、身振りで教えてくれました。ボインシーは角が後ろを向いていてカッコ悪いそうでした。角は前を向いていないとカッコ悪いと。カイは角が前を向いているから、よいそうです。よくわかりました。
このようにして、言葉がわかることもありますので、今日は少し良いことを思い出して自信が付きました。

でも、あの人達が何を話しているのか、とってもわかりたくもあります。見てればわかることばかりではなく、何か雰囲気発言もするのだろうか。

という、記憶のネパール語なのですが、本当かどうか調べる気力が今はないので、ご興味の方は検索して調べてみて下さい。

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雑記書手紹介

松島
横浜生まれ横浜育ち
鉄割の制作担当。食べたり飲んだり旅行したりしている。
ふと目を離すと何か食べている。

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