10年01月16日(土)
渋谷のPUBLISHING BOOKSELLERSというところへ行ってきました。面白そうな本が沢山ある綺麗な本屋さんでした。スタイリストの伊賀大介さんと、戌井昭人さんのお二人でトークショーをしていました。これ今まで私が見た戌井さんのトークショーの中で一番面白かったかもしれないです。何というか、伊賀さんが戌井さんのことをよく知っていてくれたというのが一番の理由かもしれません。戌井氏、前半は若干ぎこちなかったですが、中盤からはもう喋りに喋り倒していまして、私からちょうど見えていたお客さん、多分鉄割とか戌井何某とか知らなかったであろう方だったと思うのですが、悶絶しておられまして、あんなに喜んでもらえたのだから、このトークショー大成功だったのではないかと思いました。普段鉄割に興味を持っている人にも大変楽しめたと思います。相当エッセンスやらその思考回路が織り込まれたお話だったと思います。戌井さんがべらべら色々喋るのですが、伊賀君がまたそれらのことをよくご存知で、会話としても上手く成り立ち、戌井さんのトークショーがあんなに円滑に運ばれたのは、伊賀君の愛と好奇心に満ちた心によっての出来事であったと思います。とても面白かったです。
前々から伊賀君は、鉄割のTシャツや手ぬぐいを作ってくれたりしていて、その折々のやり取りで大変に感じのよい方だなあと思っていましたのですが、この日は戌井さんが喋り倒しているのの合間合間の発言ではありましたが、伊賀君本当に前向きで面白いこと沢山知っていて満ち溢れていてますますもって凄いなぁと思いました。質問で「爆笑したことを教えて下さい」ということで、その答えの一部として「電車とか街で見た人のスタイリングがいかに凄いかということをどうやって人に伝えたらよいのか考えることも一種の爆笑」というようなことを話している時に、話の中の話だったのに、猛烈に興奮しているのが伝わってきまして、そういうのも聞いてみたいなと思いました。もう一つ印象に残ったのは「絶対真似をしたくないようなスタイリングが最強」という感じのことを言っていたと思うのですが、それも興味深いなぁと思いました。私普段衣服について別段考えないで暮らしているので、それを生業にしている人の発言は目から鱗が落ちました。衣服とは関係ないのですが、武田百合子さんの「富士日記」を戌井さんが紹介している時に、伊賀君が「富士日記シャッフル」という発言をしまして、それもまた頭が変になりそうなくらい面白い話だと思いました。日記をシャッフルって、これ考え始めるとほんとわけわからなくなって、いまだにその余韻に浸っております。
「富士日記」は、本当に皆が大好きな本のようで、よく名前は耳にするのですが(この日のトークショーで少し触れていた「最後の冒険家」を書いた石川直樹さんも以前に「富士日記」好きだと発言していました)私は遅読症であり、なかなか持っている本も追いつかない有様なので、今まで手を出していなかったのです。武田百合子さんの「ことばの食卓」は全面的に(ぱっと開くだけでその時に飛び込んでくる単語やその行間も絵も何もかも)大好きなので「富士日記」はとても気にしている本でありました。ちょうど先週吉祥寺の百年という古本屋さんに行きました折に、なんだかついに出会ってしまった感がして「富士日記(上)」を買ってきました。まだ読んでいませんが楽しみにしています。そうです楽しみにしている本ばかりが家に集まっていていかんともしがたい。気分と時間をきちんと整えて出掛けていきたい本ばかりです。
そうだ、伊賀君、歯磨きしながら本を読むという提案をされていました。思いつきもしなかった!

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雑記書手紹介

松島
横浜生まれ横浜育ち
鉄割の制作担当。食べたり飲んだり旅行したりしている。
ふと目を離すと何か食べている。

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