10年12月21日(火)
中華料理屋というものはやけに沢山あるもので、横浜の中華街なんか行ったら、当たり前だけども全部中華料理屋なんじゃないですかあそこは。台湾料理屋もありますけど。
台湾と中華のことについては、中国人に会ったときに聞いてみたら「ややこしいこと聞かないで」といわれたので、中国の方にとってもややこしいのだそうです。
中華料理屋というものはやけに沢山あるもので、ちょっと思いつくだけだって、流行の中華料理屋とか、四川やら西安やら地方の中華料理屋とか、まずい中華料理屋とか、美味しい中華料理屋とか、綺麗な中華料理屋とか、高級な中華料理屋とか、チェーンの中華料理屋とか、汚い中華料理屋とか、別になんともない中華料理屋とか、本格的な中華料理屋とか、安い中華料理屋とか、早い中華料理屋とか、こだわりの中華料理屋とか、洒落た中華料理屋とか、飲茶の中華料理屋とか、組み合わせ自在な中華料理屋とか、カウンターだけの中華料理屋とか、回る円卓がある中華料理屋とか、テーブルがベタベタしてる中華料理屋とか、妙に明るい中華料理屋とか、中途半端な中華料理屋とか、洋食も出す中華料理屋とか、ほんと途方もないですね。
で、私が好きな中華料理屋は、たいしてそれほど美味しくも不味くもなくて、割と安く、それほど汚くなくて、音楽もかかってない、何のとりえもない、いつ行っても人がいなくて静かで、密やかに洋食も出していて、おっさんがしょぼくれているような中華料理屋さんです。そんなお店でカレーを食べたり、オムライスを食べたり、五目焼きそばを食べたり、中華丼を食べたりするのが好きです。何を頼んだってたいして美味しくないかもしれないけれど、すぐに作ってくれて温かくてたいして不味くもなくてよい気分になります。
でですね、そんなお店の洋食というのは、実は今、絶滅危惧種に私が認定している「テキトーな洋食屋」の中華寄り版というような味を出しちゃったりすることがあるのです。なので調査が必要だと思うんです。テキトーな洋食屋さんは、テキトーな洋食だけでは成り立たないのか何なのか、どんどん減ってきていると思われるのです。洒落た洋食屋やこだわりの洋食屋やチェーンの洋食屋なんてのが人気なのか、テキトーな洋食屋さんはすっかり数が足りなくなってきているのです。そもそも、洋食屋さんというのは、なんだかハイカラな感じを持たなくてはならない宿命を負っているのか、はなっからあまり地味なお店が多くない気がします。更に、ここへ来てぐんぐんと減っている。これ困ります。あの、テキトーな洋食というのは、日本からなくしてはならないと思うのです。
なのであるから、私は、テキトーな洋食がありそうな中華料理屋さんを開拓していかなければならないと思っております。なのですが、行動範囲が狭く、広く行動したところでご飯は一日に何度も食べれないものなのでなかなか開拓されないことを悩んでいます。
それと、もう一つ大きな悩みは、中華料理屋さんのスープは、中華風しかないという点であります。テキトーな洋食屋さんのちっとも洒落てないような謎のスープは本当に絶滅してしまうかもしれません。

その昔、何年前か、鉄割が京都に行った時に、公演終わって皆々様どやどやと大きな通りに面した中華料理屋さんへ行きました。その店はやたら早い店でした。10人以上は居たと思うのですが、皆で沢山注文したのです。なのですが、あっという間にテーブルが一杯になるくらいすぐに料理が運ばれてきたのであります。あそこ一体厨房に人が何人いたのだろうかと不思議な気持ちになったことを覚えています。

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雑記書手紹介

松島
横浜生まれ横浜育ち
鉄割の制作担当。食べたり飲んだり旅行したりしている。
ふと目を離すと何か食べている。

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