11年06月04日(土)
鉄割の中島弟くんは、子供の頃の将来の夢、哲学者になりたかったのだと言っていた。
哲学者ってどーやってなるどーいう人なのか。
会ったことないし私にゃよくわからない。

最近思い出したこと
その昔、陶芸を教えてくれない点がとっても素晴らしい陶芸の先生のところへ鍛錬に行きました。昔は稲垣足穂にココアを運んでいた少年だったそうで、まぁおかしな人なのですが、独自の発明をしたり、インドで迷走したりととても逞しい生き様なのでございます。その方、当時、男手一つで小学生の男の子を育てていらっしゃったのです。で、奥様は如何なされたのかと思いましたら、亡くなったそうで、悪いこと聞いてしまったのだか、先生が自分から言い出したのだかそこら辺は忘れてしまいましたのですが、とにかく奥様は亡くなられたのです。一緒に陶芸の仕事をやっていたのかしらぁと思って、聞いてみたところ、そうではないとのことでありました。なので、何をしていた人なのかと問うてみたところ「哲学者だった」とのこと。先ほども書きましたが、私、哲学者についてよくわかりませんので「これは!」と思い「哲学者というのはどうやってやるのですか」と問うてみたところ、先生が言うには「ただじっと座って考え事をしている」ということでございました。そいで私は「そうなのか」と、思ったのであります。そのことについては、先生がただ奥様のことをそのように考えていただけなのか、世間的にも哲学者であったのかは定かではございませんが「哲学者とは座って考え事ばかりしている人のことだ」というのはとても簡単で気に入ったので私の中では採用されたのであります。

で、話を戻すと、鉄割の弟くんは、しょっちゅうじっと座っています。考え事をしているのかぼーっとしているのかはわかりませんが、私の中の基準から言いますと、もう半分哲学者なのであります。夢、半分かなってるよ。あくまでも私の基準で申し訳ないけれど。なんか、よかったね。

という日記。

追記
そして私はその先生のところにはもう何年も伺っておらず、私が焼いた陶器がいくつもあるだろうのですが。もしかして地震で壊れてしまったのかもしれない。陶器はまあいいけど、また行きたくて仕方ないのは、あの先生が今どうしているのか大変気になっているから。だいたいいつも火の車の上に悠然と構えておられる。会いたいなぁ。

Sub Content

雑記書手紹介

松島
横浜生まれ横浜育ち
鉄割の制作担当。食べたり飲んだり旅行したりしている。
ふと目を離すと何か食べている。

最近の日記

過去の日記

鉄割アルバトロスケットへの問い合わせはこちらのフォームからお願いします

Latest Update

  • 更新はありません

お知らせ

主催の戌井昭人がこれまで発表してきた作品が単行本で出版されました。

About The Site

このサイトは、Firefox3とIE7以上で確認しています。
このサイトと鉄割アルバトロスケットに関するお問い合わせは、お問い合わせフォームまでお願いします。
現在、リニューアル作業中のため、見苦しい点とか不具合等あると思います。大目にみてください。

User Login

Links