03年04月15日(火)
質・量とも適度な範囲で酒をしたためるも、終車を見あわせたため、オンフットで帰港を試みた。
海図はろくすっぽ見ず、三十有余年のカンを頼りに乗り出した航海だった。疑いしれない自信は、いくばくかの芋の焼酎で、疑いのウの字すら知らない過信に変っており、あるいは疑いの意味さえ知らない園児のごとき幼児化・少子化になっていたに違いない。世田谷という波は、右脳で時化、左脳で嵐。目的地に向かう航路は、必然的に目的地を離れる行為に等しく、または実行あるのみ。鼻高々の外国客船の如く到着も当然遅れた。足の覚束ない老婆の手を引いて案内するより遅れた。

酒ハ緩慢なる自殺と知るべし (小津安二郎)

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雑記書手紹介

内倉憲二
東京生まれ(三多摩育ち)
鉄割の役者担当。もろもろな条件をこなしてくれる。
低音ボイスで、演目のストーリーテーラ的な役割をこなす。
血にまみれたり、目が見えなくなったり、
時代、役柄、関係なく縦横無尽、そして声がいい。

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