
03年01月22日(水)
ご存知のお方もいらっしゃると思いますが、安原顯さん、通称ヤスケンがお亡くなりになりました。
安原顯さんは編集者、書評家として名を馳せた方でして、ここ数年はオンラインブックショップBK1の編集長として「ヤスケンの編集長日記」などの連載で活躍されておりました。十月二十九日の「編集長日記」で余命一ヶ月という癌宣言を行ったことを、ぼくは「本のメルマガ」というメールマガジンで知ったのですが、それ以降も、病苦に耐えながら本を読み書評を書き評論を書き続け、1月20日に肺癌のため永眠されました。
ぼくがこの方の名前を知ったのは、坪内祐三氏の『文学を探せ』に収録されている「インターネット書評誌の私物化を『ぶっ叩く』」という、安原さんを批判したコラムを通じてなので、いまいち印象が良くなかったのですが、死をかけてまで仕事に従事したその姿勢に敬意を表すると共に、御冥福をお祈りします。黙祷。
