
05年10月14日(金)
今度、江ノ島で公演するのだけど、その下見で、鎌倉のパン屋さん、パラダイスアレーで待ち合わせてから、美味いパンを食って食って、江ノ島に会場を見に行って、オッパーラって所。その後、葉山の空屋に行って、数人で鍋をつつく、鍋は美味しかった〜、考えてみたら、今週、鍋三回目だ。今回は、数日前に肺炎になってしまった方も混じっての、肺炎鍋ってやつでした。でも美味かったな〜、それに田中邦衛さんが、カクテルつくってくれて、楽しかった。いつもは、混雑の空屋でしたが、今回は、身内の数人のみで、ここは広いなーと感じました。そして、海を見ながら、夜中まで酒を飲み、タロットゲームやったりして、布団まで敷いてもらって、泊らせていただきました。ありがとうございます。
05年10月13日(木)
大根の引っ越し手伝ったら、段ボール箱、一つ渡されて、「これアンタの本」と言われ、家に持って帰って開けてみたら、読んでもないのに無くなってしまってた本とかが大量に出てきた、そして、前に、己で流行った、車谷長吉の漂流物
をぱらぱら読んでみた。これはもう、とんでもなく面白い! 特に本の表題にもなってる漂流物、カミユの異邦人だっけ? あれを彷彿させるのですが、どことなく全部が日本的で、これ、この土地に生れて、この土地の匂いをかいできたものしかわからんよなって話、多分、異邦人も舞台がアルジェリアかそこいらだったと思うけど、僕等は、そこの匂いとか空気を、完全にしってるわけじゃないから、わからないところもあるんだけど、この漂流物は凄いよ、それを全部、にっぽん的に置き換えてるような、でも、置き換えてるんじゃなくて、ゼロから始まってるのであって、とにかくおもしろい、そして、とてつもなく、やるせなくなる、寂しくなった、やるせなあ、こんな小説家が同時代に生きてるなって、奇跡なんじゃないの、全く。そして、無断で読んで無い本を持っていって、とっても良いタイミングで返してくれて、読む機会を与えてくれた大根君に感謝。嫌みじゃなくて、時期だもの、買ったときに読んでたら、今のこの気分の感動はなかったかもしれません。