なんども書いてるかもしれませんが、自分のベストブックランキングの常に上位にあるのが、壇一雄の檀流クッキングです。クッキング本の形をとってるけれど読み物としても最高に面白いよ！　写真も何もなくて文だけだけど、それに分量も細かい事は書いてなくて、「ザーっと塩を振る」とか「チョロっと醤油をたらせばよい」とか「ザクッと切る」とか、そんな感じなんです。もう勝手に壇が食い物の作り方をズンズン書いてるだけなのですが（その数１００個くらいあんじゃねえのかな）、パッと見素っ気無いのです、しかし読めば読むほど、素晴らしい本で、話も面白くて、腹も確実に減る。そして、クッキング本にもなってしまう素晴らしい本なのです。
　それで、一番最初の項目に鰹のタタキがあって、スーパーで鰹が安かったから、作ってみようと思いやってみたのよ、したら、タタキじゃなくて、鰹焼になってしまった。切ったら、中はもうすっかり火が通ってて、包丁を通したら、身はポロポロになっちゃって、鰹フレークになっちゃったんです。でもこれ、壇のせいではなくて、自分がいけなかったんです。しかし壇って最高だわ、ダンダンダンダン・ダンオカズ。

制作の松島さんからは、色んな物を頂くのですが、いつも楽しいものばかりで、今回頂いたのは、大竹伸郎の新聞サイズの変なやつで、コラージュなのかな？　よくわからないんですが、とっても格好良いものでした。頂き物の菓子食いながら、お茶飲んで、その得体の知れない特殊な学級新聞のようなものをズッと眺めてたら。ダラダラしてちゃいけないないんだ、キリキリしながら生きなくちゃと思いました。

走ってたら、雨にうたれて、最初気持ち良かったんだけど、そこはまだ家まで２０分くらいの距離で、雨は強くなり、己がずぶ濡れになるにつれ、泥棒ハゲ鼠髭アリ、みたいになってしまって、商店街走り抜けるのが辛かった。何か本当に泥棒して逃げてるような気分であった。汗だか雨だか涎だか顔面は完全馬鹿の顔。しかしね、ヤケクソになってるときに、雨にうたれて、涎をダラダラ垂らすと、自分が凄い馬鹿になった気がして、実は気持ちよいんですよ。昔台風の中で無理矢理、鉄パイプ組まされて、モー本当嫌で嫌過ぎて、笑いながら雨にうたれて涎垂らしましたら、なんか吹っ切れた。皆様も、台風の日などは、外に出て、濡れ濡れで笑いながら、涎をたらしまくってみい、あー馬鹿って最高なんだなとすがすがしい気分になると思います。