04年07月28日(水)
コメントも頂いてる矢崎監督と前に話しておったら、一番好きな映画は人情紙風船だとおっしゃっていました。僕は観た事なかったのですが、最近観まして。これ物凄く暗い話なんですが、とても良かった。うだつの上がらない男が仕事を探してる、妻には捜してると言いながら、全く見つからず、街を彷徨って、呑まぬと誓った酒を飲んでしまう。妻は内職で紙風船を作ってる。最後とんでもない結末を迎えてしまうのです。名作とはこのような話しをいうのだなと思った次第です。これ観ながら己が江戸に生まれてたら一体どんな生活をしてたのかと思いました。前に大根とも話した事があります。江戸っ子として「粋」ではなく「小粋」を目指せと。しかしながら酒飲んでウロウロして、吉原に登楼できる金もないので、大根と女見物に行ってひやかしだけして、塩もみするように摩羅をしごいてるような、そんな情けない奴になってたと思います。最後は酔っていい気になって歩いてたら、侍に絡まれ、腕を切られて、半分になった腕を嘆きながら、大川に身投げしたけど、死にきれずに、岸に上がって、血をボタボタ垂らしながら、顔面蒼白で歩いてたら、腕を切られた場所に戻ってきてしまい、自分の腕が道端に転がってるのを見て、それ一本持って、切られた侍に復習するため、復習といっても、どうせあと少しで命尽きそうなので、とにかく、侍の頭を切られた腕で「ポカッ」と一回でいいから叩きたくて、どうも吉原に登楼したその侍を追いかけたが、大門あたりで力尽きて、腕一本持ちながらの垂れ死ぬ。そんな感じでしょう。きっと、どうせ。歌舞伎の演目でいえば「腕一本男大門野垂死に油症」でしょう俺なんか。そんな話になっちゃうよ。人情もへったくれもねえでげす。江戸の町。しかしながら、向井君と大根君とも話してたけど、大金持って、江戸の町で遊びたいと、タイムマシンあったらまずそれやります。でねその大金はどうすると思うでしょ、タイムマシン出来たら。それは俺もう、子供の頃から考えておりまして、新札が出来た時代毎にその時代に行って、金を両替してもらうの、そのつどそのつど、新札が出来た時代に行って、どんどん逆行して、金を古くして行けば、一万円札、インドで両替した時みたいになるかな。どうでうしょうか? 一つ心配なのが、間違えて新札出来る前の時代に行ってしまって新札出してしまって怪しまれるのね、だから新札発行時期は確実に押さえないと、新札出た三日後くらいの時に、行くのが一番良いね。しかしながら金くずした時代時代で多分、呑んで遊ぶだろうから、江戸に着いたら、素寒貧ってのが一つ心配です。

Sub Content

雑記書手紹介

戌井昭人
東京生まれ(調布育ち)
鉄割の台本を書くの担当。あと変な動きとか考えるのも担当。
最近声がガラガラになってきている。だいたい変なおっさんの役担当。
趣味は歩くこと

最近の日記

過去の日記

鉄割アルバトロスケットへの問い合わせはこちらのフォームからお願いします

Latest Update

  • 更新はありません

お知らせ

主催の戌井昭人がこれまで発表してきた作品が単行本で出版されました。

About The Site

このサイトは、Firefox3とIE7以上で確認しています。
このサイトと鉄割アルバトロスケットに関するお問い合わせは、お問い合わせフォームまでお願いします。
現在、リニューアル作業中のため、見苦しい点とか不具合等あると思います。大目にみてください。

User Login

Links