
03年10月20日(月)
「バケツに手」
横丁で少年がバケツの前に座り、そこから取り出し何かムシャムシャ食ってる。何食ってんだと覗き込んでみたら、芋みたいな、石炭みたいな、何だろうか? 「おい何食ってんだそれ、随分美味そうに食ってるけど」尋ねてみると、少年何も言わず、その食ってるものを差し出して、顎で食えって合図を送ってくる、洗ってないデカイ里芋のような、その物体、ちょっと食うの躊躇したいが、わざわざ自分の食ってるものを差し出してくれた少年のその気持ちを踏みにじってはいけないと、口の中に入れてみた、口の中に入った塊は唾液でズボズボ崩れていき、その塊が。その時何であったのか気づいた、土の塊だった、口に中で石がじゃりじゃりして、いくらペッペ唾を吐いても、小さな石が残ってるみたいだ、なんてもの食わすんだと、少年を見ると、何やってるんだお前と言いたげな顔で、僕のことを見てる、そして彼はまたバケツに手を突っ込んで、土をガボガボ食い出した。
「幌のついた荷台」
真っ赤な軽トラックが、走ってる、何故だか運転手は居ない、運転手は幌のついた荷台で転げ回ってる、腹痛でころげ回ってる、さっき食ったマカロニグラタンがいけなかったみたい、牛乳が腐ってたんじゃないのか、こんな腹痛続いたら死んでしまうんじゃないのか! 腹痛、あまりの痛みで気絶した、真っ赤な軽トラックは、民家に突っ込んで、ちょうど風呂場の辺りを破壊した。運転手は外に放り出され、番犬に舐められた、ぺろぺろ顔面を舐められて、鼻の頭を噛まれた。
横丁で少年がバケツの前に座り、そこから取り出し何かムシャムシャ食ってる。何食ってんだと覗き込んでみたら、芋みたいな、石炭みたいな、何だろうか? 「おい何食ってんだそれ、随分美味そうに食ってるけど」尋ねてみると、少年何も言わず、その食ってるものを差し出して、顎で食えって合図を送ってくる、洗ってないデカイ里芋のような、その物体、ちょっと食うの躊躇したいが、わざわざ自分の食ってるものを差し出してくれた少年のその気持ちを踏みにじってはいけないと、口の中に入れてみた、口の中に入った塊は唾液でズボズボ崩れていき、その塊が。その時何であったのか気づいた、土の塊だった、口に中で石がじゃりじゃりして、いくらペッペ唾を吐いても、小さな石が残ってるみたいだ、なんてもの食わすんだと、少年を見ると、何やってるんだお前と言いたげな顔で、僕のことを見てる、そして彼はまたバケツに手を突っ込んで、土をガボガボ食い出した。
「幌のついた荷台」
真っ赤な軽トラックが、走ってる、何故だか運転手は居ない、運転手は幌のついた荷台で転げ回ってる、腹痛でころげ回ってる、さっき食ったマカロニグラタンがいけなかったみたい、牛乳が腐ってたんじゃないのか、こんな腹痛続いたら死んでしまうんじゃないのか! 腹痛、あまりの痛みで気絶した、真っ赤な軽トラックは、民家に突っ込んで、ちょうど風呂場の辺りを破壊した。運転手は外に放り出され、番犬に舐められた、ぺろぺろ顔面を舐められて、鼻の頭を噛まれた。