04年01月02日(金)
観る前に、凄いつまらねえとか、酷評ばかり聞いておりました。しかしなんとなく観たいと思ってたのでなんとなく観にいきました、なにかのインタビューでヴィンセント・ギャロがケニーロバーツ(僕等の世代のバイクレーサーの英雄)のことを話してたので、ああギャロってのは本当バイクレーサーなりたかったんだと、確かヤマハのテストライダーもやってて日本にも来てたんだと思う、それで、映画もホンダのレサーバイクが出てきて、始まりはレース場のシーン、それもハンディカメラで客席からただの客で素人が撮ったような映像が永延と流れてる、僕はここでもうやられました、あ〜凄い楽しい、この映画俺好きだと思いました、2ストロークのバイクらしくない甲高いうるさいエンジンの音! 昔乗ってたバイクNSR250を思い出した、甲高いエンジン!
それで女の幻影も求めつつ次のレース場に向かうビンセントさんなのですが、僕は西から東に向かう話だと思ってたら、一向に西のカリフォルニア地方が出てこないで、1時間30分くらいしたらようやっと、カリフォルニア地方に近づいてきまして、ここからロードムービーが始まるのかと思ったら、逆で、カリフォルニア地方が到着地だったらしい。
それで、そのカリフォルニ方面に着くまでの内容は、殆ど車の中から外を眺める運転シーン、それにナルシスティックなギャロの横顔シーン(深刻顔か悩み顔のみ)、で女を三人くらいたぶらかせかけ、街角に立ってる娼婦をもう一度観る為、急いでUターンさせ、車に乗せるがマクドナルド奢ってポテト食わせて「降りろ」と言って何もせづに降ろしたり、あとはもう車窓から、雨の車窓、山の車窓、砂漠の車窓、ソルトレイク。眠くなりながらアメリカのどうでもいい景色の写真集眺めてるような映像です。
 僕はこのアメリカのどうでもいい風景が大好きで、似たような殆ど何も起こらない映画で「断絶」ってのがあります、これも大好きです、眠くなりそうになりながらボーっと何時間でも見てられますよ。特に良かったのが夜、雨のハイウェイでワイパーと薄っすら前方の車のライトが見えてるシーンなんて、眠たさとその映像で夢の中に居るかと思いました。
それで最後のフェラチオシーンです、コレは大変気持ち良さそうでした、クロエ・セヴィニーが一生懸命本当に舐めてます。
 そして衝撃の結末ってのが、昔愛した女は死んでて、そのラブシーンは夢見たいな幻想みたいなオナニー妄想みたいなわけなんだけど、オナニーシーンって勝手に解釈してるんですが、多分そうです。別に凄いぞ面白いぞって映画ではないですが、僕は大変好きな映画でした。
 ちょっとした、さすらい旅行したい奴なんか観るといいんじゃないかな。何も考えずボーっとしながら観てられるので楽チンですよ。

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雑記書手紹介

戌井昭人
東京生まれ(調布育ち)
鉄割の台本を書くの担当。あと変な動きとか考えるのも担当。
最近声がガラガラになってきている。だいたい変なおっさんの役担当。
趣味は歩くこと

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