02年08月05日(月)
ああ、狭い狭い、エコノミー階級、奴隷船。ビジネスクラス通り、狭い方へ、腹たつから、いいクラス後ろにすればいいのに、あれ本当むかつく、ずどーんと足延ばしやがってエコノミー暴動でも起きたら、皆前になだれ込んで大変な騒ぎになるだろろう。で狭い狭い半日以上収まってなくてはならないその席に座る。
 そんな狭い空間で私は薄っぺらい本をひろげて読んだのであります、ガルシア・マルケスの「予告された殺人の記録」で、これ昔っから持ってたんだけど読んで無かったんで、こんなときに読もうと持ってきたのです。「百年の孤独」というのは途中まで読んでたのですが、ある日、部屋にやってきた不義理な泥棒に持っていかれました。それで「予告された殺人の記録」凄かった、糞ユーモアとはこれだ、死際のユーモアというか、全ては死際に飛び出した腸の泥をはらうがごとく、死ぬ前に「オレは殺されたんだ!」って叫んで、まだ殺されて無いじゃないよ。で、勝手な解釈、この本、生と死のはざまに有る、人間の生きるっていう滑稽さ、生きてるのって素晴らしい! でも死んじゃう、それで、死ぬ事が全てを解決できるなんて全く無いが、それでも解決できないという事は答えが無いわけで、生きてるって事、実は意味無くて、そんで死んじゃって、何やってんだ生命! なんかわけわからないが、そう言う事、読んでる間、町の情景やアーモンドの木とか素晴らしい描写に、豚切りナイフとか泥とか犬とか明礬で陰部を洗えとか、ライクアバージン失敗で、もう、面白かった。読んでる間、奴隷気分を忘れさせてくれた。とにかく最後の4行、頭が破裂しそうになって鳥肌たった。映画はアイスエイジ、つまらなかった。あまりに面白かったんで気分よくなり、ワインをもらって、もう一度初めから読みました。でも3ページくらい読んだら、寝てしまいました。

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雑記書手紹介

戌井昭人
東京生まれ(調布育ち)
鉄割の台本を書くの担当。あと変な動きとか考えるのも担当。
最近声がガラガラになってきている。だいたい変なおっさんの役担当。
趣味は歩くこと

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