03年12月01日(月)

 目覚めてみたら熱は下がっているようすなので、少し陽を浴びようと思って外に出たら雨が降っていました。秋雨に肩を濡らしながら少しだけ散歩、そのまま映画館に行って『阿修羅のごとく』を観ました。とても良い映画で、はああと幸せのため息をひとつ。良い映画を観た後は、幸せのため息がもれるのです。

 特に良かったのは、三女(深津絵里)のお昼休みのシーンで、公園のベンチで持参の麦茶を横に置いてお弁当を食べている深津絵里の姿はあまりにも素敵すぎて、以前からこの人はもしかしたら世界で一番かわいいのではないかと思っていたのですが、その思いは確信に変わりました。

 映画の舞台となっているのは、昭和五十年代で、ぼくの記憶にかすかに残っている時代です。帰り道に、ぼくの幼年時代はもはや郷愁を感じるような遠い時代になってしまったのかあとしみじみ。変化の多い現代だから、ほんの二三十年で時代は移り変わり、幼年の頃に郷愁を感じたりもするけれども、時の変化の少なかった江戸時代の人たちは、自分の幼年期に時代の郷愁を感じたりすることはあったのかしら、でも郷愁というものは、時の変化ではなく気持ちの変化に感じるものなのかもなあなどと考えながら、薄暗い夕方の雨の中を歩いていたら、靴がびりりと破けました。

 先月はあまりにも出不精が過ぎました。今月は少し活発にあちらこちらへ見聞を広げるために遊びに行こうと思います。思います。思うだけかも。


Sub Content

雑記書手紹介

大根雄
栃木生まれ。
鉄割パソコン担当。
いたりいなかったりする。

最近の日記

過去の日記

鉄割アルバトロスケットへの問い合わせはこちらのフォームからお願いします

Latest Update

  • 更新はありません

お知らせ

主催の戌井昭人がこれまで発表してきた作品が単行本で出版されました。

About The Site

このサイトは、Firefox3とIE7以上で確認しています。
このサイトと鉄割アルバトロスケットに関するお問い合わせは、お問い合わせフォームまでお願いします。
現在、リニューアル作業中のため、見苦しい点とか不具合等あると思います。大目にみてください。

User Login

Links