04年09月09日(木)

 Yahooで紹介されていた「このミステリーはすごくない!」というサイトが最高に面白い。こんな読書をする人と友だちになりたい。とにかく扱っている書籍のタイトルが最高。「やっつけ仕事で八方ふさがり」なんて、本屋で見掛けたら絶対買うでしょう。「バイク・ガールと野郎ども」も最高、想像がふくらみます。ちなみにペーパバックの表紙はこれ。

 かっけー!!

 他にも、紹介されているミステリは素敵なタイトル満載です。「ど田舎警察のミズ署長はNY帰りのべっぴんサ。」ってなに、これつくってるだろう、と思ってamazonでしらべてみたらちゃんとありました。
俳優強盗と悩める処女」これ、絶対買う。ぼくが今頭の中で想像した「俳優強盗と悩める処女」と、この本とどちらが面白いか、楽しみです。

以下、引用

小生のリストから、作品の中身はともかく、好きなタイトルを選んでみた。
あの血まみれの男は誰だ?」サイモン・ブレット
お楽しみの埋葬」エドマンド・クリスピン
やっつけ仕事で八方ふさがり」ジャネット・イヴァノヴィッチ
「イモジェーヌに不可能なし」シャルル・エクスブライヤ
毒入りタルトを召し上がれ」ギリアン・ロバー
わたしにもできる銀行強盗」ジーン・リューリック
泥棒は哲学で解決する」ローレンス・ブロック
殺人をしてみますか?」ハリイ・オルズガー
太陽の下、三死体」ジャック・サドゥール
マダム・タッソーがお待ちかね」ピーター・ラヴゼイ。

 どれもこれも素敵すぎます。タイトルが素敵と言えば、このサイトでは紹介されていませんが、パーネル・ホールのスタンリー・ヘイスティングズのシリーズのタイトルも、並べてみるとなかなか素敵です。 『探偵になりたい』『犯人にされたくない』『お人好しでもいい』『絞殺魔に会いたい』『依頼人がほしい』『陪審員はつらい』『撃たれると痛い』『俳優は楽じゃない』『脅迫なんか恐くない』『脚本家はしんどい』『裁判はわからない』『罠から逃げたい』『サスペンスは嫌い』『まっすぐな道で寂しい』『ちんこがかたい』『ブスほど彼氏ができるとうるさい』『金を払いたくない』『鳩は嫌い』などなど。ごめんなさい、最後の方は嘘です。

 ところで、ぼくの友人には「すごくないミステリー」のことを、「つまらないミステリー」と混同している人がいますが(映画で言えばエド・ウッド的な)、このサイトでいう「すごくないミステリー」というのは、決して「つまらないミステリー」のことではなくて、清水谷宏氏の言葉を引用すれば、以下のようなミステリーのことです。

小生が出先でちょうど、昼飯時になったとしよう。たいてい目に付いた蕎麦屋かなんかに入り、ざる蕎麦でも注文することになる。一々メニューを見て、なににしようかと迷うこともない。サッサと食べて、サッサと店を出て、仕事をすることになるわけだ。
もちろん、店の名前なんかも、覚えてはいない。
小生にとって、ミステリーなんて、その程度のものだ。

 うーん、かっこいい。

 さっそく、何冊か買ってきたので、これから読みたいと思います。楽しみだ。


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大根雄
栃木生まれ。
鉄割パソコン担当。
いたりいなかったりする。

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