東京へ戻ってきました。
帰り道、駅から自宅へ向かう途中にある、小さな神社で初詣をしました。ふとみると、繁みの奥にのらねこが一匹、悲しそうに震えています。のらねこを見かければ、それがどんなにふてぶてしくても、おどおどしていても、愛想がよくても悪くても、どんなにぶさいくでも、必ずちょっかいを出しているけれど、悲しそうなのらねこに会ったときだけは、どうしたらよいのかわからなくなります。
世界中ののらねこにとって、冬はとても厳しい季節です。彼らのことを思えば、寒さで気持ちが淋しくなるなんて、些細なことに過ぎません。