02年10月01日(火)
またまた仲良し三人組VS女3でお食事会が執り行われました。おりしも戦後最強の台風が来ていることもあり、開催が危ぶまれましたが、執念か恋情か涙か、無事催されました。今回は、牛の肉なんぞを肴に語らおうという表向きの趣旨もあり、大衆焼肉屋へ行ったわけでして。当然のように今回も遅れてきた仲間の一人は、昼食を抜いての、別の意味で執念を感じました。また別の仲間は、雨仕様のつもりか、普段着スタイル的自己アピールでしょうか、着古しのフライ柄のTシャツ姿での登場でしたが、何かとても強い意志を感じます。会としては、コース料理に不満がありましたが、知った顔が多いせいか、気の緩みか、雰囲気はとても快適なものでした。ただ、席順の悪さは、苦々しくありました。もしいつか今日の日のことを思い出して、原因を探れば、やはりこれが一二番を争うことになるでしょう。あと、気持ちの問題。勿論、次はカラオケへ行きました。相変わらず仲間らは「楽園ベイベー」を熱唱し、いやそれだけでなく、前回に比べ、仲間たちの歌うこと歌うこと。彼らが歌歌うのがとても好きだという、新しい発見をしました。戦いからの放棄でも、あせりの誤魔化しでないことを切に願うだけで。他には、アイドルやらアムロやらサダやらクワタやら。延長に延長を重ね、時間は冷静に淡として過ぎていきました。催し終了。無常のゴング。無力感。一瞬別行動の光が射すかと思いきや、どうやら無事二組に別れて散会。だが、このあと仲間の一人が、人知れず、連絡が途絶えるとはこの時点では思いもしませんでした。今度帰ってくるときは、大人になって帰ってくることと思います。


02年10月02日(水)
DVDを観る環境が整ったので、早速昼間、「レザボアドックス」なんぞ鑑賞。面白さは言うまでも無かったが、タランティーノの出演シーンがもっとあったら、よかったのに。

クエンティン君


クエンチン君

02年10月03日(木)
「あなたのアイドルは誰ですか?」なんて街頭で尋ねられたら、「僕のアイドルは、穴あきパンツで、雪の上にラブレターを描いていました」と答えるだろう。実名を控えているのは、恥ずかしがってるわけでも、謎めいたわけでも、検索キャッシュが嫌なわけでもない。それは、今、その人と“ご対面”とやらで、逢瀬の機会があったとしても、おそらく胸をときめかさないからである。つまり、初恋の人に成人式で再会を果たした際、碌に話せないのを、自分の髪の型がラモス留偉ヘアなのを理由にしてしまったような、胸のざわめきがないからである。

しかしこの質疑応答、ことさら応答にはいささか問題がある。この答えは、過去のことであり、質問は現在を対象にしているからで、「じゃあ、今は誰なのか」と言われたなら、白髪が若白髪じゃなくなってくるこの時期になると、交際相手がとても妥当な線なのである。

齢なんてなんのその、季節は初秋。恋の季節。周囲でも、アイドルのような娘に焦がれている輩や、対象者をアイドルに祭り上げ、終いに相手の名前の後に「アイドル」とつけてしまう程直接的な輩がいるが、それぞれ臆病にならず、成就を願ってる次第です。


02年10月04日(金)
メッセンジャー機能に、ボイス機能があるらしく、やってみたのだが、夜深く、パソコンから勉蔵の「オッ・・・オー・・・オッ・・・オ・・・ハァ・・・」の声を聞き、分かってはいても、戦慄が走った。そのあと、褒められた。




これと無関係に、都内を走る自転車メッセンジャー君らのマナーはどうにかならないものか。
02年10月05日(土)
練習といおうか、パソコン祭りといおうか。

居酒屋の延長料金で、お一人様30分500円制には、あんまり、じゃないかと。
02年10月06日(日)
19日のライブに向け、再会。3時間では足りなすぎた。
とにかく、大きい音が必要なんだな。
02年10月07日(月)
四月宮永公演のデータが無くなったようなので、sketchを台本から入力する作業を日夜片手間にしているのだが、この公演はほぼ新作揃いであり、量も半端でない。しかし、それ以上に、内容の充実度には目を見張るものがある。懐古主義などさらさら無いが、思えば今年は、書き下ろし揃いの、ざらざら四月宮永大根公演は凄く(「凄い」「凄い」を連発する奴なんて、何食っても「美味い」「美味い」というタレントみたいで嫌)愉しかったと記憶している。その点、アゴラなんぞは、なんだか、充足感に満ち溢れることは無かった気がするのも無関係でないのかもしれない。(やり手の問題はおいといて)

さて、前を見れば、そこはドアーズである。今回も新作が目白押しでとてもとても愉しみなのだが、一方で、この時点でまだ各人に全く台本が渡ってないのは不安あり。

あれ、E-1も今年か?
02年10月08日(火)
ヘッドフォンだと、ギター音にかなりのエフェクトがかかって聞こえるので、気分程度に弾いた。進歩は別。
02年10月09日(水)
午前中は寝るためにあるような気がしてならない。
02年10月10日(木)
体育の日が10月第二週月曜に変更されて久しい。連休が増えていい面がある一方、合理化が風情を奪っていくと思うのは極論だろうか。楽ばっか。

東京オリンピックは、統計的に晴天の可能性が高いということで、10月10日開幕となったそうだが、それに恥じないほど、日和は澄んで晴れた。

10月10日生まれの人って、仕込みが正月に違いないと、陰口叩かれやすそう。セロニアス・モンクとか野坂昭如とか。


02年10月11日(金)
よそで姦通してたと推考されるほど、寝まくった。
枕は硬目のもんがいい。
02年10月12日(土)
馬鹿に久しぶりに、馬鹿だけが集合して馬鹿飲み。
馬も飲んでしまいそうな勢いがあった。


02年10月13日(日)
起きたら、まだ帰り道。当然頭痛のまま、重たい足取りで家路に着き、蜻蛉のように、おんぴーちゃんの練習へ行った。19日夜のライブに向けて、剥けてない男らが遅刻〜集合〜延長したが、前回よりは成果があった。何故なら、今回は、サザンボーカリスト、ボブ中島が参加したおかげで、それなりに違った。音程の劣悪は、目に余ったが。


02年10月14日(月)
漠然と無為に寝て過ごした。
02年10月15日(火)
陰嚢を切除すると、ホルモンバランスが崩れ、体臭が強烈になるという話を聞いのたが、とてもじゃない匂いを持つ友人の場合、どうなってしまうのだろうか。ありえない話じゃない。チェコどころじゃない。


02年10月16日(水)
京都のショックから立ち直れるか、本当にただの音痴か。少し分かればいい。
02年10月17日(木)
集中力と熱を持ち、おんぴーちゃんの練習をこなし、ドラム破壊故、スタジオ出入り禁止に。
メガネリーダーを先頭に決起集会。終始ご機嫌なリーダーは、今日の練習の出来に満足した、というよりは、馬脚をあらわにし、ただの助平な若者に変貌して行った。終電無くとも、全員にタクシー代まで出る始末。


02年10月18日(金)
職場付近では、タレントやらかんたらは、よく目撃するが、知り合いなどにはあまり出くわす機会が無い。
しかし、あの目玉金玉の彼だけは、よくお見受けする。本日も、何やら熱弁揮って坂を上がるのを目撃した。いつもあれぐらいしてくれたらいいのに。

本番前日。
今回は、澱みが多いというのか、オリモノが多い、感じで、〆た。

奥村君の変貌を楽しみにして、就寝。
02年10月19日(土)
在って、無いような集合時間に集まり、朝からドアーズ傍で、立ち食いかき揚げうどんを食い、胃が靠れる

建て込み。
手際のよさは、格段に、確実に、進歩している気がする。

本番。
予想以上に、想像範囲内で、多数のお客で溢れかえる。
質的に、いい意味でも悪い意味でも、その多さに影響を受けたものとなった。
奥村君の、高度なlevelを改めて思い知った。
あと個人的に音痴っぷり発揮。



パーティ。
余裕を持って、宴奏できた。周りがよく見えた。
恍惚のメガネも走るドラマーも狂ったロシアのおばちゃんもババベースもギターカルテットも個性の反したツインボーカルも。



その後、下手糞に交流を重ねた。
残業広告代理店さん・ジン専門CM製作者さん・事務的デパートガールさん・建築屋さん・本物ギタリストさん・システムエンジニアさん・サーファーさん・派遣社員さん・ヤフーさんなどなど。実にいろんな職業があるもんだなと。

夜も更け、雨中、屁理屈子供の喧嘩に遭遇。互いに、日本人の癖に金髪だったり、日本人の癖に握手を重要視したりして、距離は近そうなのだが、全く噛み合っていないようなので、30過ぎの大人としての立場をフル活用して、場を騙し騙しにすることに成功。
02年10月20日(日)
曇天だし。寒いし。客足鈍し。

二日目を迎え、自分の最大限の力を発揮するため、役作りに没頭してる男、発見。



全行程終了。個々に反省やらあるやどうかは知らねぇ。



常になしくずし感が否めない打ち上げだが、今回は打ち上げらしい打ち上げの気がした。途中退場だが。





さ、多摩美だ。
02年10月21日(月)
チャコこと馬場寿子にチケットを頂いたので、「阿弥陀堂だより」を観た。

演技をする婆さんもしない婆さんも、非常に魅力的で、ワクワク映画を見るというよりも、婆さんの日常の風景が、まさしく川の流れのように流れていた。そしてその流れが何処に向かっているかも、少し分かった気になった。

花見百姓。とてもいい言葉だ。
02年10月22日(火)
乗客の情報で、その方のお家では、家族ぐるみで小学生の息子さんの陰茎を入浴時に剥いているらしい。実際に剥けている訳でなく、風呂場で皮を柔らかくして、剥けやすくしているらしい。母方が熱心なようで、ましてそれは、病院の指導でもあるらしいのだ(医学界においては意見は分かれてる模様)。週刊朝日にも同様の記事が掲載されていた。

確かに、剥けていない事に対する劣等感は思春期には、本人にとって宇宙一深刻な問題な節があるのは、同意できなくも無い。しかしそれが、PTSDやら、なんたらかんたら言い出し始めると、とても都合がいい気がしてならないのである。心持ち。

病気が怖いのもわかる。大好きな西洋には割礼という、文化もある。
でもやはり何かが違う気がするのである。

見せたくなければ、友達と一緒に風呂入る際、メガネをかけるなどのキャラクターを作り、強固に拒否すればいいし、いい大人になっても、トリオを組めば、ディズニーランドぐらい行けるだろうし、カルテットを組めば、アルプスだって登れるだろうによ。
02年10月23日(水)
あんまりにも寒いんで、マフラー購入。
冬が来て、何を着るか。
02年10月24日(木)
日頃から、贔屓にしている安宿があるのだが、値段が手頃なのはいうまでもなく、時代錯誤な造り・対応が安らぎすら感じさせてもらっている。しかも安宿ゆえに、他の部屋と境界が曖昧で、コミュニケーションが取りやすい点も気に入ってるところである。たいていコミュニケーションは、女性の嗚咽などで交わすようなのだが、今回初めて男性の嗚咽というものを聞いた。男と男。その声、「たまちゃ〜んっ!」。いみじくも、テレビのボリュームをあげることで応えた。
02年10月25日(金)
なぜか、ノルウェー大使館前の、車中にて、「荒野のダッチワイフ」を観た。
ハットを被りながら女を蹂躙し、38口径ダムダム弾で木を倒す男。
社長がそこに居た。

練習後、したたかに飲んだあと、中央特快の待ち合わせ中、酔客の喧嘩に遭遇。なんだか、ノリで仲裁に入るものの、頭突きを浴び、傍で冷たい鋭い女視線を背に受けて、女性器連発のみで、結局終電を選択。いろんな後悔。
02年10月26日(土)
朝から眠たい目をこすり物件探索。

一軒目の内見は、痩せた爺さんが案内する、日当たりのない部屋。ヨコハマBJブルースのような部屋。却下。
二件目の内見は、恰幅よすぎて、何を聞いても、「んなもん住んだら関係ねえよ」「大丈夫大丈夫」と取り付くしまのない父親のにおいがする男性が案内する、木造東向き、ドアはガラスサッシの薄壁の部屋。保留。
三件目の内見は、営業能力の乏しそうな年下の男の子が案内、せず、勝手に見て来いとのこと。築三十年の三階眺望よし日当たりよし和式便所の和室。隣接する一部屋分の共有スペースが日向下の読書・バーベキューパーティを喚起せずにはいられない。交渉中。
02年10月27日(日)
同級生の一戸建てが完成し、覗きに。泡盛をお祝いに。中古のガス台を頂く。

娘も大きくなりました。


同い年の男は部屋値切りの交渉の末、仮契約。あのベランダ見たさに、再訪。
02年10月28日(月)
『猫と庄蔵と二人のおんな/谷崎潤一郎』

登場人物の誰にも共感できないような話だった。
奴隷が最高の愛され方?はい、そうですか。
猫描写はとても良かった。
猫・赤ん坊・婆さんだけが出てくる映画ってないものだろうか。




02年10月29日(火)
流れ的に何と言えばいいのか、あっち立てればこっち立たず、思いがけない、説明難いところから、広告写真のオーディションの話を頂くが、電話帳と競合のため、辛くも断念。叶えられない分、パーキングクライマーNに本当に期待している。

こんなサイトを一人微笑ましく思うのも親心だろうか。

さて、次はメガネに着手予定。
02年10月30日(水)
近頃では珍しくなくなった練習後の飲会が珍しくなかった。
しかし寂しがり屋で抱きしめたがり屋の大男から「メシくわねか」と誘いを受け、中華レストラン屋。
目の前に並んだ男達の喋ること喋ること。ワイド画面を観ているかのよう。彼らにはアルコールは関係がない。メインはいい年こいた大男のいい話で始終。
二次会はレンタルビデオ屋。何を借りるでもなく、話題が映画に移っただけで、話は尽きない。
外気は寒いはずなのに体温が異様に高く、車のウィンドウは曇り、帰途。
02年10月31日(木)
1ヶ月の長きにわたる戦いが幕を閉じた。
完敗である。
戦略的にもキャラクター作りでも内容の充実度でも優劣は決していた。
そして、一番の敗因は情熱に尽きる。
片思いをしてるかどうか等の。

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雑記書手紹介

内倉憲二
東京生まれ(三多摩育ち)
鉄割の役者担当。もろもろな条件をこなしてくれる。
低音ボイスで、演目のストーリーテーラ的な役割をこなす。
血にまみれたり、目が見えなくなったり、
時代、役柄、関係なく縦横無尽、そして声がいい。

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