

明日のライブに向けて、スタジオで練習。スタジオのドアを開けたら、先日警察に逮捕されたばかりのMさんがPCを前に座っていてびっくり。話を聞くと、明日のライブでアナログシンセのシュミレートをしてくれるとのこと。練習をしてみてびっくり、Mさんアナログシンセの効果音、上手じゃない。いままでのおんぴーちゃんは雑音でしたが、今回のズンギバーグはノイズぐらいには成長したのではないかと、個人的には思っているのですが、さて、明日はどうなることやら。
練習後、お酒を飲みに。またもや飲みまくり、体よりもお金がもたないような気がしますが、楽しかったのでよしします。
帰宅後、ポール・トーマス・アンダーソン監督『パンチドランク・ラブ』を観ました。何度も言うようですが、ぼくはこのような、決して監督の代表作にはなりえない、ちょっとした作品が大好きです(このあいだ観た『ディボース・ショー』なんかもそうですが)。最高に面白かった。神経質な男性の恋愛のお話なのですが、『マグノリア』よりも10倍ぐらい面白かったです。やっぱり恋愛の力ってすごいのよ。好きな人ができれば、スーパーマンにだってなれるし空も飛べるはずだし就職だってできてしまうのです。劇中のアダム・サンドラーの「俺の中には力がみなぎっている 一生に一度の恋を とてつもなく強くなってる」なんて台詞も、ぜんぜん恥ずかしくありません。だって、恋をしている人が言っているのですから。それにしても、エミリー・ワトソンって、本当に素敵な女優さんです。

早起きをして上野へ。東京国立博物館へ『空海と高野山展』を観に行きました。開館時間よりも前に着いたにもかかわらず、会場の前はかなりの人だかり。覚悟はしていたものの、うざ。九時半開館。とにかく人が多いので、順路を逆に辿ることにしました。今回の展覧会の(たぶん)目玉である八大童子立像が素晴らしかったのは言うまでもなく、実にさまざまな大日如来像や曼陀羅を堪能、特に壁一面を覆いつくす両界曼荼羅図はすさまじかった!心臓がどきどきしました。けれどもやっぱり仏像は、美術館や博物館ではなく、お寺の境内で拝するのが一番だなあと、実感。人のいない静かな境内で、ひとりゆっくりと仏像さんに対面したいなあ。
その後、上野の公園をお散歩。上野と言えば野良にゃーこ、人間不信の野良にゃーこがあちらこちらで人間に不信を表明しております。無理を承知で、にゃーっと話しかけると、やはりダッシュで逃走。同行の方に、「ネコに話しかけるのは、にゃーじゃなくてちっちっちっだよ」と嗜められました。この世に生を受けて以来、にゃーこに話しかける時はかならず「にゃー」だった身としては、ちっちっちっは邪道のように感じますが、言われてみると、ぼくが道傍で野良にゃんこに「にゃーっ」と話しかけていると、通りすがりの人が変な目でぼくのことを見ているような気がします。もしかしたら、「にゃー」がいけなかったのかしら。
しかし、これまでの人生で「にゃー」で友達になったにゃんこは数知れず、今後も「にゃー」を貫きとおしますよ。