

午後一時起床。怠惰。陰鬱な気持ちでシャワーを浴びてシャドーボクシングを二十分して駅前へ。お茶を飲みながら読書。難しい本を読んでやろうと思ってとびきり難しい本を読んでいたら眠くなって、そのままカフェでお昼寝。幸せな夢をみる。友人からのメールで目覚め、ああ怠惰。
気を取り直して戌井さんに借りたコリン・デクスターの『ウッドストック行き最終バス』の続きを読む。読了。とても面白かった。先日、まだ最後まで読み終えていなかったにもかかわらず、残り三十ページぐらいだったので、戌井さんに「『ウッドストック行き最終バス』読みましたよ!」とはったりかましたところ、「あれ面白かったでしょう、まさか**が犯人なんてねー!」とあっさりと犯人を教えられてしまったという心苦しい事件もあったけれど、それを考慮しても面白いミステリ小説だった。ジン・アンド・トニックスを飲みながらフィッシュ・アンド・チップスが食べたくなった。しかし、ぼくにバーは似合わない。
夜、デンゼル・ワシントン主演『青いドレスの女』を観る。これまたハードボイルドタッチのミステリ。観ながらわくわく。なんだろう、ぼくは探偵にでもなりたいのか。怠惰で惰性の日常を、探偵になることで吹き飛ばしたいのか。
夜中、走る。精進精進と思いながら走る。こんな時期なのに、三宝寺池から蛙の鳴声が聞こえてきたのは、気のせいだということにして。

今年も本日でお仕事納めです。一年間ご苦労さまでした。年始年末は少しお勉強をするつもりで、職場からパソコンの本をたくさん持ち帰りました。トートバックがぱんぱんですよ。
歳とともに光陰が矢よりも早くなっているように感じるのは気のせいでしょうか。気づいたら何もせずに年末、おったまげますよ、まじでー。この調子でいくと還暦もあっという間でしょう、素敵な老後を迎えるためにも、いつまでものらりくらりとしてはいけません、来年こそは精進精進。などというようなことを去年の末にも考えた記憶があるのですが、今年もやはり同じようなことを考えております。
なんか、なんでも良いのですけれど、ぱこーんとしたことないかしら。この惰性を抜けられるような。勉蔵君が切腹するとか。ぱこーんとしたなにか。

さて、鉄割電子映画上映会の日です。目覚めてみると午前十一時、集合時間は十二時、やばいやばいお寝坊してしまいました、急がなくてはと焦って顔を洗って歯を磨いてパンを焼いてコーヒーを入れて目玉焼きを作って食べながらWebでニュースなどを確認して今日も世界が平和でありますようにとお祈りをして大麦青葉を牛乳に混ぜて飲んで、部屋の掃除をして洗濯をして腹筋と腕立て伏せを五十回ずつして軽く汗をかいたのでシャワーを浴びてさっぱりしたところで読んでいない本を一ヶ所に集めて読みたい本をリストアップして友だちに手紙を書いて英単語を十ほど覚えて、必要なかったけれども暇なのでエアコンのフィルタ掃除なんかもしていたら一時を過ぎているではありませんか、急いでバイクに乗って家を出るとあまりの天気の良さにこんな日は予定を決めずにぶらぶらとお散歩をするに限るのになどと思いながら、涙を呑んで根津は宮永会館へ。
途中、会場で配るポップコーンの素を買いにスーパーへ。爆裂種コーンが見当たらなかったので、店員さんに「ポップコーンの素はどこでしょう」とお尋ねしたところ、「何に使うのですか」と聞かれたので、「ポップコーンを作るのです」と答えると、「なんで?」などとプライベートなことまで聞いてきたので、ちょっとかちーんと来きて「食べるのです」と横柄に言ったところ、向こうも横柄に「はあ?」などというのでまじでぶちぎれてぶっ殺そうかと思いましたが、大人ですから我慢しました。
午後二時ぐらいに宮永会館に到着したものの、開演は十六時から、時間がたっぷりと余っていますので「えろい話でもしませんか」と中島君を誘ってモスバーガーへ、一時間ほどはなしをして、宮永会館に戻ると美味しそうなジンジャーコーラやら肉じゃがやらが出来ておりまして、負けてはならないとぼくもポップコーンを作リ始めたのですが、すぐに飽きてしまってきりんちゃんにポップコーン作りの全権を委ねました。だって思ったよりも面倒くさくて。
上映会に御来場下さった皆様、ありがとうございました、心より。久しぶりの宮永会館だったので、つい嬉しくてへろんへろんに酔っぱらって失礼いたしました。来年の鉄割アルバトロスケットは猪突猛進、追いつめられたいのししのごとく、二三人の逮捕は覚悟の上で向うを見ずに突っ走る所存でございます。今後とも、よろしくお願いいたします。