
三月です。先週、春一番が吹いたので安心していたら、あいもかわらず北風がぴゅうぴゅうと吹きまくり。
冬の日の入りが早い頃は、帰りに自転車で走りながら、幸魂大橋から荒川の北に拡がる夜景(場所によってはAKIRAの世界みたいになってる!)を見るのがとても楽しみでした。最近は日が沈む時間が遅くなってきたので、まだ明るいうちに大橋を越えてしまうのが少し残念です。でも、朝方のきらきらと光る川と湖の姿は健在ですからね。もう少し季節が進むと、夕焼けが一番きれいな時間に橋を越えることになるし。風景は、季節とともに変わるのが楽しい。
夜、鉄割の稽古へ顔を出しました。今週末のなってるハウスのイベントには、ぼくも少しだけ参加します。好き勝手に、誰の制約も受けずに自由気ままに楽器を演奏します。うふふ。お時間のある方はぜひともお待ちしております。
稽古終了後、安い居酒屋でお酒を飲んで、その後、戌井さんの部屋でコーヒーにラム酒を入れていただきました。ジャームッシュの新作『コーヒー&シガレッツ』の話から、たばこの話になりました。たばこを吸わない身でこういうことをいうのはなんですが、ぼくはたばこを吸う姿が様になる人が大好きです。ぼくの父は、たばこを売ってぼくを育ててくれたのですが、さすがにたばこを吸う姿(だけ)はかっこよかった。
そして、ぼくの理想のたばこを吸う姿、まさしくコーヒー&シガレット。
この方に関する詳しくは、勉蔵くんのレビューをごらんくださいな。
家に帰ったら、値下げしていたので注文した『SMOKE』のDVDが届いていました。

ちゃこさんと戌井さんと弟くんと、小沢昭一の唄を聞きに横浜の桜木町へ行ってきました。会場はおじいさんおばあさんだらけ、ぼくたちは確実に最年少です。でも、こういう雰囲気は嫌いではありません。ビールとかきぴーを手に、昭和芸能を堪能しました。
小沢さんの唄は思いの他素晴らしく、いままでの昭和芸能への否定的な思いが、少し薄らぎました。公演のあとも、小沢さんの東京音頭の「はぁ〜」というかけ声とその佇いが心に残っています。
その後、そのまま横浜で満州焼きなどをつまみにお酒を飲んで、良い気分でお店を出たら終電ぎりぎりでした。お酒を飲んで良い気分の時に慌てるのは、とても辛いことです。

古本屋さんで桶谷秀昭著『北村透谷』を購入しました。この本は、透谷さんの詩歌を中心にして彼のことを論じています。少しでも彼の世界に近づけるように、中国茶を飲みながら、ゆっくりと読書したいと思います。
そういえば先日、別の古本屋さんで田中小実昌さんが訳したミステリーを、タイトルがかっこいいという理由で何冊か購入したのですが、そのどれもがシリーズものの第二弾とか第三弾で、いまいち読む気が起きません。シリーズものは頭から読まないと気持ちが悪くて仕方がないのです。ならば買うなと思われるかもしれませんが、それを買ってしまうのが楽しいのです。文句があるならかかってきなさい。