

ちゃこさんと戌井さんと弟くんと、小沢昭一の唄を聞きに横浜の桜木町へ行ってきました。会場はおじいさんおばあさんだらけ、ぼくたちは確実に最年少です。でも、こういう雰囲気は嫌いではありません。ビールとかきぴーを手に、昭和芸能を堪能しました。
小沢さんの唄は思いの他素晴らしく、いままでの昭和芸能への否定的な思いが、少し薄らぎました。公演のあとも、小沢さんの東京音頭の「はぁ〜」というかけ声とその佇いが心に残っています。
その後、そのまま横浜で満州焼きなどをつまみにお酒を飲んで、良い気分でお店を出たら終電ぎりぎりでした。お酒を飲んで良い気分の時に慌てるのは、とても辛いことです。

古本屋さんで桶谷秀昭著『北村透谷』を購入しました。この本は、透谷さんの詩歌を中心にして彼のことを論じています。少しでも彼の世界に近づけるように、中国茶を飲みながら、ゆっくりと読書したいと思います。
そういえば先日、別の古本屋さんで田中小実昌さんが訳したミステリーを、タイトルがかっこいいという理由で何冊か購入したのですが、そのどれもがシリーズものの第二弾とか第三弾で、いまいち読む気が起きません。シリーズものは頭から読まないと気持ちが悪くて仕方がないのです。ならば買うなと思われるかもしれませんが、それを買ってしまうのが楽しいのです。文句があるならかかってきなさい。

昨晩は二十時前に就寝、十三時間以上眠りました。中島くんが生首を持って「号外!号外!」と叫びながら走り回っている夢を見て、目覚めはあまり良くありませんでした。
夜に、かっきんさんのライブへ行きました。会場は、祖師ヶ谷大蔵の素敵なカフェ『Muriwui』です。かっきんさんとは、以前に対バンドなどをしたこともあるのですが、ぼくは毎回そうとうに酔っ払っていたので、かっきんさんの演奏をまともに聞くことができていませんでした(ごめんなさい)。今回改めてかっきんさんの演奏を傾聴して、本当に感動をいたしました。これは、音楽だなあと思いました。一緒に演奏をしているみなさんもすばらしかった。おざわさんがギターを弾いていたのですが、ぼくたちと演奏するときとは、まるで別人の様子。たぶん、別人だったのでしょう。「マイ・ブルー・ヘブン」がとても良かった!
週末に、好きな友だちと一緒に、こんな素敵なカフェでゆるやかな音楽を演奏できるなんて、うらやましいかぎりです。そんな大人になりかった。ぼくは、ライブハウスの雰囲気よりも、カフェのゆったりとした雰囲気の方が好きなんだ。よ。