04年02月23日(月)
 家の近所のお弁当屋さんはとても頭がおかしいので、鮭弁当を買ったら鮭が入っていなかったり、カツ丼を買ったら小分けにされた醤油袋が大量に入っていたり、頼んでいないのに勝手に半ライスにされたりと、今までにいろいろと失礼なことをされてきたのですが、本日は鶏竜田揚げ弁当を注文したところ、「時間はあまりかかりませんがよろしいでしょうか」と聞かれました。いつか、そのお弁当屋さんでバイトをすることが、ぼくの夢です。
04年02月20日(金)
 文学というものは大抵の場合、とても心強い味方であるものですが、読む時と場合を間違えると、非常に強力な毒に変身してしまうらしく、先々週あたりから体の調子が思わしくないのはどうもその毒にあたったようで、今はその毒抜きのため、毒には毒を食らわば皿まで、大好きな本を何冊か枕元に置き、一字を読んで呼吸をし、一句を読んで反芻し、一冊一冊を丁寧に丹念に精読精読、そのようなわけで毎日がとてつもなく忙しいのです。
04年02月11日(水)

 人間は、先にもいったように、天地の心のなんらの障礙なくて自然に循環し、自然に運転してゆくのに対して、反省と意識というものを起こしてきた。神ながらの動きをちょっと停めたとでも言うか、そういうものを人間がこしらえたのであるから、人間は一種の謀叛児である。この謀叛気は動物にない、もちろん物質界にもない。謀叛は「我」の意識から出るのである。この「我」の意識というのは人間だけにあるのであって、そうしてこれが矛盾の世界、悩みの世界なのであるから、人間である限り、これをなくするという訳にはゆかないのである。なくすれば人間はなくなるということになる。人間が天地のほかに出るということになり、いわゆる無、無存在になるというのだから、それは一種の夢だにも見ることのできない世界なのである。
 それで人間はこのままの世界を肯定する、すなわち「我」を立てるが、その肯定、その「我」の真正中から、いわゆる無我無心の世界にはいらなければならぬのである。

(鈴木大拙著『無心ということ』から「第五講 無心の生活—矛盾のままの無心」の一部を引用)


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大根雄
栃木生まれ。
鉄割パソコン担当。
いたりいなかったりする。

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