
友人が少ないせいか、街で知人と偶然に会うようなことは滅多にないのですが、先日、書店で『世界拷問刑罰史—どこまで人は残酷になれるのか!?』を立ち読みしながら勉蔵が苦しむ姿を想像していたところ、めずらしく知人から肩を叩かれました。おやまあなどと挨拶をしながら、持っていた本が本なのであたふたと慌ててしまったのですが、知人がまた中途半端な知り合いなので本に対する突っ込みもなく、そうなると余計に気まずいので「いやあ、ちょっとぶっ殺したい人がおりまして」などと余計なことを言ってしまったりして、知人がまた中途半端な知り合いなのでその発言に対する突っ込みもなく、そうなると余計に気まずいので「ちょっとお茶でも」とお誘いしたところ、断られました。
それもこれも全部あのNOVA眼鏡のせいだと、神に復讐を誓いました。
本屋さんで『世界No.1の詐欺師が教える 華麗なる「騙し」のテクニック』という本を立ち読みをしたところ、これがなかなか面白くて、作者を見たら映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の主人公のモデルになった人でした。帰りにDVDを借りて観ました。ぼくも人を騙してひともうけしようと思いました。
ところで、次回の鉄割の公演では、役者であるはずの内倉君が全面的に製作に携わるそうです。どうも彼の中では『チャーリーズ・エンジェル』で役者と製作を兼ねたドリュー・バリモアあたりを意識しているらしいのですが、初めての製作で金の流れがいまいちわかっていないようで、いつもは二三万円ですんでいるチラシの製作費なんかも、三十万円かかったと言えば、ぽんと出してくれそうな感じです。こんなチャンスは滅多にないので、適当なデタラメを並べて、我が家のパソコンをG5に買い替えてようと思います。あと、引っ越しの際の敷金と礼金もだまくらかして捻出してもらおうと思います。あと、インド旅行の旅費も出してもらおうと思います。
ほとんど観たことがないにも関わらず、個人的な偏見からあまり好きではなかったウディ・アレンの『スコルピオンの恋まじない』を観ました。あれあれ、面白いじゃない。
きみはそうやって理屈に頼って判断するから間違えるんだ。大事なことを判断するのは、頭でじゃない、心でだよ。頭でした判断は心でした判断に勝てない。灰色の脳細胞よりも赤い血だ。血液は体の中を巡ってるから広い視野を持てるんだ。でも脳細胞はでーんと座って考えてるだけ。言ってること分かるかい?『スコルピオンの恋まじない』より
ぼくも催眠術をかけられたい。