

よく行く古本屋さんにて、内田の百けんさんの文庫がまとめて放出されているのを発見。絶版になっている福武や旺文社のものなどは結構な値段がついていて、これらの本をこの店に売った方、ぼくに直接売ってくれれば、この店の買取値の五倍で買ったのにい。仕方がないので『ノラや』だけ買いました。絶版になっていないためか、三百円。
秋の夜長に読みましょうと、ぱらぱらとページをめくってみたところ、いやだなあ、読んだら絶対に泣いてしまいます、これ。本当にいやだ。
ノラは三月二十九日に出て行つたのだから、三月三十日の朝だつたかも知れない、目がさめて、昨夜ノラが帰つて来なかつたと思つた途端、全然予期しなかつた嗚咽がこみ上げ、忽ち自分の意識しない号泣となり、涙は滂沱として枕を濡らした
今となつて思ふに、その時ノラは死んだのだらう。遠隔交感の現象を信ずるも信じないもない。ノラが私の枕辺にお別れに来たに間違ひない

以前に友人からその評判を聞いて気になっていたスティーブン・ピンカーの『心の仕組み』を購入しようと本屋さんを数件まわってみたのですが、どの本屋さんも中巻と下巻はあるのに、上巻だけが品切れになっていました。皆さん、上巻だけ買ってまだ読み終えていないのかしら。大学の生協でようやく発見、購入。ちなみに、この本は翻訳に問題があるということでこのようなプロジェクトが立ち上がっています。
夜、『マトリックス・レボリューションズ』を観てきました。いつもは閑散とした家の近所の映画館も、さすがに本日は賑わいをみせております。さて、どのようなラストが待ち受けているのでしょう、わくわくと。

午前九時起床、早起き!部屋を掃除し、洗濯して、バックに本を詰めこんで家を出て古本屋さんへ、W.O.クワインの『現代論理入門』と冨田恭彦著『クワインと現代アメリカ哲学
』を購入。お茶を飲むことができる場所で読書、長々と、悠々と。
夕方、お友だちのマラソン君が面白かったと言っていたので『マッチスティックメン』を観に行ってきました。映画館にはぼくともうひとり、ふたりしか観客がいません。足をだらーんとさせて、ポップコーンを食べながら、優雅に映画鑑賞。とても良いお話で、感動しちゃいました。展開が全く読めなかった映画は久しぶりです。『レオン』みたいのを想像して、全然期待していなかっただけに、儲けた気分。デートするならこういう映画を観に行きたいものです。
夜、『仁義なき戦い・広島死闘編』を観ながら昇降運動、若い人たちはともかく、金子信雄以外のじいさんたちの顔の区別がつきません。そういうときはDVDの抗争関係図を参考にしましょう。
ところで、日本と中国以外のアジアで、このようなやくざ(マフィア、ギャング)映画ってあるのでしょうか。タイとか。ぜひとも観てみたいのですけれど。