

戌井さんと奥村君とDJ子供くんと山形へ行ってきました。
在住のたかおさんの案内で、朝日岳連峰の向かいに位置する天狗角力取山という素敵な名前の山を登り、一面の紅葉を満喫しました。標高1376mの低い山なので、軽いハイキングのつもりで登り始めたのですが、思ったよりも傾斜が急で、なかなか登りごたえがありました。
山形の山は、当然ですが北アルプスの様子とは異なり、標高が低いためか頂上でも草木が覆い茂げり、山肌も柔らかく、空気もきれいで、なによりも人が少なくてとても素敵な場所でした。山小屋も大仰ではなく、寝るためだけのこじんまりとしたかわいらしいもので、ごはんなどは出るはずもなく、たかおさんの持参した枝豆でまめごはんを作って(というか作ってもらって)、ベーコンと卵を焼いて食べました。そうこうしているうちに、夕焼けの光に覆われて、紅葉がさらに美しく映え、紅茶にラム酒をたらして飲みながら、緩やかな山登りもなかなかいいじゃないと口々に。
山小屋は、今の時期だと平日はほとんどがらがらで、上手くいけばほとんど貸し切り状態になるそうです。男三人、女三人ぐらいで来て、ここでコンパを開いたら楽しいかもしれない、と思いました。絆も深まるし。

古本屋さんで、西田幾多郎『哲学概論』を購入。 西田先生による哲学講義。開いてみると、前半にはびっしりと線が引いてあるにもかかわらず、後半は書き込みひとつなくきれいな状態。それではわたくしが、熟読して後半にも線を引いてあげましょう。その前に『善の研究』、一日に二、三ページが限界ですが、絶対に年内に完読してやるぞう。
夜、『この森で、天使はバスを降りた』を観ました。舞台であるメイン州のギリアドという町は、「神が最も美しい土地だと降臨した」と言われるているそうですが、映像がいまいちだったので、その美しさが伝わってきませんでした。ストーリーも前半は良かったのですが、後半が感動を強要するようでがっかり、ですが主演のアリソン・エリオットがとても良かったので、許してあげましょう。

なにガンつけてんだこら。
夕焼けを全身に浴びてふらりと古本屋さんへ、白洲正子『近江山河抄』を購入、ふらりふらりと本屋さんへ、『鎌倉物語』の二十巻を購入、ふらふらふらりと古本屋さんへ、カール・セーガン『人はなぜエセ科学に騙されるのか
』の上下巻を購入、さらにほわわんと古本屋さんへ、鈴木大拙『禅と日本文化
』『対話 人間いかに生くべきか』購入、ぷるるるんと古本屋さんへ、朝永振一郎『物理学とは何だろうか
』上下巻を購入。
朝永振一郎氏の『物理学とは何だろうか』は、先日買った茂木健一郎氏の『意識とはなにか』の巻末の「より詳しく知りたい人のためのブックガイド」で挙げられていたもの。物理学の知識が皆無のぼくは、ここらへんから物理学というものを勉強しましょう。
夜、昭の字から電話、明日の夜中に東京を出て山形へ行かないか、とのこと。何も予定はないので、承諾。山形なんて生まれてから一度も行ったことがないし、行こうと思ったこともない。どんなところなのか、イメージも湧かない。楽しみ。