

最近、お仕事場ではコーヒーをやめてお茶を飲むようにしました。こころなし、精神が落ち着くような。
映画『ガタカ』を観ました。『トゥルーマン・ショー』で世界中に騙される男を描き、『シモーヌ』で世界中を騙す男を描いたアンドリュー・ニコルさん、この『ダカタ』ではシステムを騙す男を描いています。舞台は、デザインベイビー(将来的に優秀な人間に成長するように遺伝子操作された赤ん坊)が日常的に誕生する近未来。主人公は遺伝子操作を受けていない青年。彼の夢は宇宙飛行士になることだったが、遺伝子操作を受けていない彼は、不適合者としてチャンスすら与えられない。そこで事故によって車イスの生活を送っている適合者から、彼の人生を買い取り、適合者になりすまして宇宙飛行士を目指す。というお話。なかなか面白い映画でした。
ひとつだけ気になったことを挙げれば、イーサン・ホーク演じる主人公が、遺伝子操作を受けた適合者と同等の能力を持って描かれているため、デザインベイビーという技術の恐ろしさがいまいち伝わらないこと。デザインベイビーの恐ろしさは、人が遺伝子を操作するという倫理的な問題に加えて、人間の価値が評価によって決定するという、絶対的な能力主義が潜在している点にあると思います。勘違いしてはいけないのは、この映画の主題が、そのような遺伝子技術を非難することではなく、遺伝子操作を受けていないという障害をもった青年が、その障害を乗り越えて夢を叶える(能力主義の世の中で、能力によって成功する)というプロセスにあるということです。
他にもデザインベイビーを扱った映画ってあるのかしら。ちょっと調べてみよう。
メールマガジンにも書いたので重複して恐縮ですが、先日の登山の途、向井さんと動物の性器の話をしていて、魚のエイのまんこが人間のまんこにそっくりであることを思い出しました。学生の頃、好きな人と初めてのデートで水族館に行ったとき、巨大な水槽の中でひるがえったエイの股間に、なんと人間のまんこがついていたのです。まさか初めてのデートでまんこまんこと叫ぶわけにもいかず、ほえーと感嘆の声をあげるに留めておきましたが、随分と衝撃を受けた記憶があります。それで、思い出したついでに画像でもないかしらと思って少し調べてみたのですが、見つけることは出来ませんでした。でも、ブラジルの猟師はよくエイとセックスをしているらしいので、やっぱり人間のまんこと似ているのだと思います。
最近、スイスウォーターの炭酸水がお気に入り。走った後には炭酸水を取るのが良いらしいと友人に聞いたので、運動の後に飲んでいます。ちょっと高いけど。

十一時、起床。さて今日はなにをしようかしらと思案中、昭の字より電話。夜に勲の字とお酒を飲むので、渋谷まで来ませんかとのこと。
午後、池袋のリブロで本を物色、『吉田健一の時間—黄昏の優雅』、『山の旅 明治・大正編
』、その他、新書など諸々を購入。今月は本を買うのを控えるぞうと思いつつ。
渋谷で昭、勲と合流。パルコの洋書のコーナーをぶらつき、次回のちらしの構想をねる。というかパクれそうなものを探す。その後、ふたりに付き合ってもらって帽子を買いに。いろいろな帽子を試すものの、感想を聞くと、やれ白血病の患者みたいだの、やれ競馬場のおっさんみたいだの、なかなか良いものが見つからない。と思っていたら素敵な帽子を発見。めちゃ高いけれど、即購入。
その後、竜の鬚にて台湾料理を食。途中に思いがけず長島さんが合流、憲の字も遅れて合流、すべての鬱積した思いを吐き出して、なかなか楽しい会でございました。
帰宅後、今ぼくが一番楽しみにしている映画『ルールズ・オブ・アトラクション』に備えて、『レス・ザン・ゼロ』を観る。ワム時代のジョージ・マイケルカットのロバート・ダウニーJrが気持ち悪い。それにしても、エリスの作品は小説も映画も微妙過ぎる。