
験の悪いともだちふたりと、月島にもんじゃを食べに行きました。気のせいか、ふたりの口から一度も「おいしい」という言葉が出なかったのですが、なかなか美味かったですよう。
夜、京極夏彦の『陰摩羅鬼の瑕』を読了。ど、どうなんでしょう、これ。あちらこちらの書評やらサイトやらをみると、決して評判は悪くないのですけれど、なんか釈然としないのはぼくだけですか?今回はハイデガーと儒教だというので、相当に期待して読み始めたのが良くなかったのか、それらの要素も事件とうまく絡み合っていないし、犯人なんて物語を半分も読まないうちに分かってしまったし、展開もなんだかだらだらとしているし。基本的にはこういうひとつの家の中で展開する話は好きなので、『塗仏の宴』よりは全然良かったのですけれど、あまりにも期待をし過ぎたのかしら。とはいえ、面白くないはずはなく、とても楽しんで読んでしまったのですけれど。
本当は、いろいろと思うところがあったのですが、それを書くとネタバレになってしまうのです。ちぇっ。
ああ、『鉄鼠の檻』のような作品を、もう一度読みたい。または『狂骨の夢
』。
九月の一日目から寝坊。今日は午後に用事があったので、お仕事を早退させていただくつもりだったのだけど、仕方がないので全休に。
昼過ぎに、映画『呪怨2』を観に都内へ。間違えて映画の日なんかに観に行ってしまったので、会場には高校生と思しき集団が溢れてまくっていて、映画が始まっても一向におしゃべりをやめる気配がないのには辟易しましたが、映画が始まると彼女彼らのあまりの感情表現の豊かさに感動しました。どうしてあそこまで素直に怖がることができるのだろう。
高浜寛さんの新作が掲載されていたので、オトナのためのエロティック・コミック『EROTICS』を購入。高浜作品は、やはりとても良かった。はやくこの人が歳を経たあとの作品を読んでみたい。町田ひらく氏といえば、知る人ぞ知るロリコン漫画家さんなのですが、この人の作品ってどうしてこんなに良いのだろう。ベンチに座る老人。前を歩く少女を見て、戦時中の出来事が蘇る。ベンチの後ろで横になっている少年。アイドルとしてのデビュー間近で、事務所からスキャンダルに気をつけるように念を押され、これまでの乱交を思い返している。この人の作品では、少女とのセックスも物語の要素のひとつに過ぎない。ロリコンと間違われたら嫌なのでこの人のコミックは買っていなかったけれど、今度買ってみようかしら。
夜は久しぶりにお魚を焼きました。なんとなく、外を走ったり。