03年09月02日(火)
験の悪いともだちふたりと、月島にもんじゃを食べに行きました。気のせいか、ふたりの口から一度も「おいしい」という言葉が出なかったのですが、なかなか美味かったですよう。
夜、京極夏彦の『陰摩羅鬼の瑕』を読了。ど、どうなんでしょう、これ。あちらこちらの書評やらサイトやらをみると、決して評判は悪くないのですけれど、なんか釈然としないのはぼくだけですか?今回はハイデガーと儒教だというので、相当に期待して読み始めたのが良くなかったのか、それらの要素も事件とうまく絡み合っていないし、犯人なんて物語を半分も読まないうちに分かってしまったし、展開もなんだかだらだらとしているし。基本的にはこういうひとつの家の中で展開する話は好きなので、『塗仏の宴』よりは全然良かったのですけれど、あまりにも期待をし過ぎたのかしら。とはいえ、面白くないはずはなく、とても楽しんで読んでしまったのですけれど。
本当は、いろいろと思うところがあったのですが、それを書くとネタバレになってしまうのです。ちぇっ。
ああ、『鉄鼠の檻』のような作品を、もう一度読みたい。または『狂骨の夢』。