
深夜番組で、板チョコを発明したのはマリー・アントワネットであるという蘊蓄が放送された途端、検索エンジンで「マリー・アントワネット 板チョコ」を検索して鉄割のサイトへやって来た方が大勢いました。毎度のことですが、この種の情報を期待して訪れた方はさぞがっかりするだろうなと思うと、心苦しい限りです。
これも深夜番組で観たのですが、徳川十八代当主の徳川恒孝という方が登場しておりました。もう良い齡こいたおっさん何ですけれど、いかにもお坊ちゃんという感じで、同級生だったら絶対にうんことか投げつけてやったのですが、明治維新の時の徳川慶喜が十五代ですから、あれからまだ三代しか経っていないのですねえ。まあ、時代的に寿命も伸びたし、お家騒動などもありませんから、一代が長くなったということもあると思いますけれど、ぼくにとってはほぼフィクションの人物と化している徳川慶喜さんが三代前というのは、なんとも不思議な心持ちです。
劇場版より全然怖いと評判の『ビデオ版呪怨』を夜中過ぎに、部屋を真っ暗にして観ました。怖くはなかったけれど、映画版よりもチープな感じで良かった。『ビデオ版呪怨2』を観たいのですが、いつもレンタル中。
所用のため、バイクで新橋まで行ったのですが、余りの暑さと排気ガスのせいで完全に気持ちを打ちのめされてしまいました。帰りは時間に余裕があったので、出来るだけ裏道を通って走ったのですが、本日はお祭り日和らしく、あちらこちらでお祭りの準備の光景や、浴衣で歩く人々を見かけたりして、なにやら良い心持ちに。
裏道を移動する楽しさを感じるには、バイクで移動するのが一番です。次から次へと風景が変わり、人が変わり、匂いが変わります。路地を一本それただけで、それまでの生活が別の生活に変わり、決して終わることのない情景が延々と続きます。徒歩で裏道に入るのもゆったりとして良いかもしれませんが、この走馬灯のような風景の変化を味わうことはできないでしょう。車で裏道に入るのも良いかもしれませんが、生活の匂いと裏道の空気を肌に感じることはできないでしょう。やはり裏道を走るには、バイク、特に原ちゃのような小型のものが適しております。
夕方に、そのような裏道を通って川に沿って移動すると、遠くにお祭りの音が聞こえ、浴衣を着た人と人がまばらに歩き、遊んでいる子供たちの声、走り逃げる猫、恋人と思しき二人の男女は、道の端に取り付けられている地図で現在の場所を確認し、犬の散歩をしている女の子は息急き切って走り、時の折には夕食の香りがどこからか漂ってきます。夕の空に染まって風景の色は一変し、木々はオレンジ色に照映し、川面は夕焼けに映え輝き、なんとも言えず気持ちが良いのは、子供の頃の情景がそのままここには残っているからでして、世間では夏の終わりと秋の始まりを謳っておりますが、わたくしの夏はいつ間に失われてしまったのか、そのような物思いに耽り、途中に少しだけお祭りにの喧騒に参加するためにバイクを降りたところ、思い掛けない狐の嫁入りもまた心地よく。
焼きそばを食べながら、俳句詠み。
お祭りの
見せ物小屋に
奥村氏
ちんでか男と
看板にあり