
とうとう八月になっちまいました。今月も、気合いを入れて精進しましょう。
Amazonに注文しておいた『American Cultural Studies』が届いた。この本の翻訳『アメリカン・カルチュラル・スタディーズ
』は持っているのだけど、これは抄訳なので後半のいくつかの章が抜けている。その抜けている章も読んでみたいので、ちょっと高いけれど購入することにした。ちなみに抜けているのは以下の三章。
6. The American city: 'the old knot of contrariety'
7.Gendar and Sexuality: 'to break the old circuits'(増補版には収録)
8. Representing youth: 'outside the sunken nursery'
10. Technology and media cultures: 'the uncertain trajectory'
多分、読むのに丸二三日かかるんだろうなあ。はああ。
一緒に頼んでおいた武田百合子『日日雑記』も届いた。各雑記の始まりには、日付ではなくて「ある日」と書かれている。例えばこんな感じ。
ある日。
玉(うちの飼猫)は今朝八時までに、日光浴をし水を飲んで牛乳を飲んで「北海しぐれ(カニアシの名前)」を食べ、毛玉を吐いてゲロも吐いて、うんことおしっこをした。あっという間に、一日のうちにすることを全部してしまった。玉は十八歳、ヒトの年齢でいったら九十歳である。若い。えらい。すごいと思う。
読み始めの適当な「ある日」を選んだのだけど、もっと良い「ある日」もあるはず。ゆっくり読んで、また報告します。
夜、刺激が欲しくなり、部屋を真っ暗にして映画『呪怨』を観る。怖くはなかったけれど、とてもおもしろかった!ここ何年かで観た日本のホラー映画の中では、一番好きかも。「怖い」映像というか、人が何を怖がるかをとても良く分かっている監督だと思う。役者さんたちも良かったし、演出もとても良かった。いやはや、『呪怨2』がとても楽しみ。ちなみにこの映画の監督、1972年生まれだそうです。
根津は宮永会館で鉄割どもの公演が行われたようで、まあ少なからぬ義理もございますので、公演の終了した後にちょいと顔を出しに行ったのですが、バラシだかなんだかしらないけど皆様たいそう忙しい様子。この孤独感、これが嫌なのです。みんなが阿呆みたいに一生懸命にやっているのを部外者として眺めなくてはいけないこの感覚、これだから本番の日にこいつらのところに来るのは嫌なのよ。揚げ句、お前が出ないから俺達が恥をかいたなどと罵倒される始末、そうは言われましても毎回もれなく恥をかかされる身にもなればかなどと思いつつも、なにせ部外者の身、言いたいことも言えずに宮永会館の隅で小さくなっておりました。
それにしてもこの鉄割という輩ども、歳を重ねるごとに余裕がなくなってきている様がとてもいじましく、少しは中島君を見習って欲しいものです。彼は人生で三日以上先のことを考えたことはないのですから。
まあ、とにかく新潟もがんばってね。
昼過ぎ起床。うう、休日に昼過ぎまで寝てしまうと、とても強い罪悪感を感じる。両頬をぶったたいて気合いを入れて、お散歩へ。
本屋さんを徘徊。スーザン・ソンタグ『他者の苦痛へのまなざし』を探すが、売っていない。911以後、もっとも多く発言している文学者のひとり、スーザン・ソンタグの新作。みすず書房ののレビューによると「本書は、戦争の現実を歪曲するメディアや紛争を表面的にしか判断しない専門家への鋭い批判であると同時に、現代における写真=映像の有効性を真摯に追究した最新の〈写真論〉でもある」。読んでもさっぱり意味わかんねーの可能性が大ではあるが、とりあえず一読しておきたい。他の書店を回ってみよう。ねこぢるy『インドぢる
』を立ち読み。五年前に他界したねこぢる、その元夫である山野一氏と元弟のインド旅行エッセイ。生前のねこぢるとの旅の記憶を交差させながら、山野氏独特の文章でインドの情景が綴られている。元祖ねこぢるよりも、ねこぢるyの方が好きなぼくとしては、即購入。保坂和志の新作『カンバセイション・ピース
』を発見。そういえばこれ、新潮の連載で途中まで読んでいたなあ。あちらこちらで傑作との噂を聞くし、改めて通して読もう。購入。
夕方、カフェで心を浄化する。読書をするも気が入らず、うつらうつらとうたた寝する。夢で白狐に襲われる。気付いたらもう夜よ。
なんだかメールサーバの不調とか、メールクライアントのフィルタがおかしなことになっているとか、いろいろな原因が重なって、いくつかのメールが来ていることに気付きませんでした。すんません、重要なのは順にお返事を致しますので、もうしばらくお待ちを。