
起床。ムーミン パペット・アニメーションを観に行こうと思っていたのに、寝坊。とても久しぶりにTOEICというものを受けるために、池袋へ。じぇーんじぇん出来なかった。はは。
試験の会場だった千川という町を少し歩く。多分、もう二度とこないであろう町。面白そうなものはなにも見当たらない。でも楽しい。誰が書いた文章か忘れたけれど、ポール・ボウルズのことを書いた文章の中に、「人は、異邦に旅したからといって必ず異邦人になるわけではないが、慣れ親しんだ町であっても異邦人になることはあり得る」というようなことが書いてあったことを思い出す。中途半端に異邦であるこの町を歩きながら、中途半端な異邦人になりきる。ああ、楽し。
夜、『シッピング・ニュース』を観る。監督がラッセ・ハルストレムじゃなかったら絶対に観なかったと思うけれど、いざ観てみるととても面白かった。妻と両親を失った主人公が、ちょっとしたきっかけから叔母と共に自らのルーツである島へ引っ越し、その島で海賊である自分の祖先のことを知る。神秘的な力を持った娘の存在が、軽く流されているのがとても良かった。原作はE・アニー・プルーの同名小説『 港湾(シッピング)ニュース』。こちらもかなり面白そうなので、ぜひ読んでみたい。
うーん。今回の鉄割に出ないことにしたのは良いのだけれど、出なけりゃ出ないで暇だ。週末にひとりでいるのはなんとも言えず孤独だぞう。
先日、古本屋さんで100円で購入した『レイモンド・カーヴァーの子供たち』。全く期待せずに購入したのだけれど、これがとても面白い。まだ半分ぐらいしか読んでいないけれど、いまのところはずれがない。収められている作家のうち、名前を知っているのは約半分、残りの半分は初めて聞く名前ばかり。彼らは現在も作家として活躍しているのかしらと思って調べてみると、例えば、今のところ一番面白かった作品『翻訳家』を書いたミッシェル・ハーマン(Michelle herman)は、二冊の著作を発表しているけれど、作家というよりは大学の教師や編集者として活躍しているらしい。翻訳は一冊もされていない。残念。
夜、『おくのほそ道』を読む。昔はこの良さがわからなかったけれど、今あらためて読むとじんじんくる。冒頭がとくに素晴らしい。
月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。
舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、日々旅にして旅をすみかとす。
古人も多く旅に死せるあり。
予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋、江上の破屋に蜘蛛の古巣をはらひて、やや年も暮れ、春立てる霞の空に白河の関越えんと、そぞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神の招きにあひて、取るもの手につかず、股引の破れをつづり、笠の緒付けかへて、三里に灸すうるより、松島の月まづ心にかかりて、住めるかたは人に譲り、杉風が別墅に移るに、
草の戸も住み替はる代ぞ雛の家
表八句を庵の柱に懸け置く。
うーじんじん。
「おくのほそ道」の旅程をFlashムービーでたどるこんなソフトが発売されるらしい。これ、欲しい。安いし。買おう。
昨日の日記で書いた「公認寿命予測テスト 」。余命17年だったぼくは短命なのかと思っていたら、ある友人はマイナス10年という結果が出て10年前に既に死んでいたし、また別の友人はマイナス36年で生まれる前から死んでいました。みなさん、ストレスをためすぎです。自分をうんこだと思えばストレスはたまりませんよ。そして、他の人を自分よりも汚いうんこだと思えば、自尊心も保てますよ。
へじさんからメールをいただく。勝手に引用するのもなんなので、要約すると「ムーミンの最後の巻(『ムーミン谷の11月』)のミムラねえさんが髪をとかすシーンに、『梳かせば梳かすほどきらきらと美しく輝きました』というような記述がある。つまりブラッシングは重要ってこと。動物の毛のブラシは高いけどいいものだから一生つかえる。さしずめ今の君の頭はホムサ・トフトだね」とのこと。ううむ。ぼくの髪の毛がぼさぼさだからたまにはブラッシングしろってことなのだろうけど、なぜかちょっぴり嬉しいのは、ムーミンの登場人物に喩えられているからかしら。っていうかあんたの恋人はブラッシングしているのかと問いたい。
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